「10年、20年は戻れない」避難、被災者が首相の「奥羽列藩」扱いに“不審菅”

政治・2011/04/28 15:00 / 掲載号 2011年5月5日号

 福島原発の避難圏内に「10年、20年住めない」という官邸筋の発言は、菅奇兵隊内閣による奥羽列藩同盟への攻撃ではないか−−そんな声が被災地から聞こえてくる。
 とくに記録的大津波、人類史上例を見ない原発事故、口あんぐりの風評被害というトリプル災禍に見舞われた福島県への対応はひどすぎる。
 「原発事故による汚染状況の発表が、同心円状であることが菅政権の稚拙さを物語っています。屋内退避となった20キロ〜30キロ圏内はこのため物資が届かず、兵糧攻め、金融インフラの崩壊、郵便未配達など様々な生活苦に陥れられたのです」(被災地自治体関係者)

 文科省の汚染シミュレーションによると、人の近づけない高濃度の汚染地域は同心円状ではなく、細長く広がっている。これを案内図にすれば、汚染地区を回避しながら30キロ圏内に物資を供給することは可能だった。
 ところが、日本郵政を管轄する総務省などは、30キロ圏内の同心円規制を敷いたため、郵便物やゆうパックは圏内に届かなかった。国も水、食糧などの生活物資を届けることを怠った。

 現在コンビニは稼働するなど、改善の兆しはみられるものの、当初30キロ圏内は見殺しにされたのだ。
 「タンクローリーの運転手が圏内に入ることを拒否したため、地元の職員が運転して圏内のガソリンスタンドに運びました。生活物資もタンクローリーから車にガスを入れ、我々が取りに行ったのです」(別の自治体職員)

 風評被害には「会津産(30キロ圏から遠く離れた会津若松市)のコシヒカリは大丈夫でしょうか」などという問い合わせもあった。農産物ばかりか、コメ、日本酒や工業製品までもが風評被害に遭った。
 「圏内から避難した福島県民が、他県の一時避難先から『放射能を浴びていないという証明書』の提出を迫られたり、いじめに遭うことも珍しくない」(同)
 「菅首相の本籍地は岡山県ですが、生まれは山口県宇部市の長州藩。父親の転勤で宇部高校2年の時に、都立小山台高校へ転入した。少年時代は幕末の志士・高杉晋作(奇兵隊創設者)に憧れ、就任早々、時代錯誤の『奇兵隊内閣』を標榜したことに嫌悪感をおぼえるのは、旧奥羽列藩人だけではないでしょう」(政治ジャーナリスト)

 菅首相によって、長州奇兵隊の名前も汚された?

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