菜乃花 2018年10月04日号

新郎が犯した4年前のレイプ未遂事件(1)

掲載日時 2017年05月27日 23時00分 [事件] / 掲載号 2017年6月1日号

 《花の便りが相次ぐ今日このごろ、皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。さて、このたび私たちは結婚式を挙げることになりました。つきましては私たち2人の門出を見届けていただきたく、披露宴を行いたいと存じます。お忙しい中、誠に恐縮ではございますが、ぜひご出席くださいますよう、ご案内申し上げます》

 「案内状の文面はこれでいいか?」
 新郎になる岡崎豊(26)は言った。
 「バッチリじゃない」
 妻の友紀子は言う。

 2人は4年以上の交際を経て、9カ月前に入籍。すでに同居生活をスタートさせていた。
 結婚披露宴については、第一希望の日取りと会場を押さえるために約1年前から計画していた。
 友紀子は職場を退職し、両家の親戚、友人、知人、職場の同僚や恩師にも案内状を送っていた。

 ところが、披露宴を約2カ月後に控えたある日、突然、警察がやってきたのだ。
 「岡崎豊だな。強姦未遂で逮捕状が出ている。署まで同行してもらおうか」
 夫は会社に出勤しようと背広に着替えていたとき、いきなり連行された。
 「ちょっと待って下さい。強姦未遂ってどういうことですか?」
 しかし、警察は妻の友紀子には何も詳しいことは教えてくれなかった。

 だが、友紀子には少しだけ心当たりがあった。その2カ月前、警察から電話があり、夫が盗撮の嫌疑をかけられて取り調べ中だと言われ、身元引受人になるように頼まれたのだ。釈放後に夫から聞いた説明は次のようなものだった。
 「駅のエスカレーターでスマホを操作していたら、盗撮と勘違いされたんだよ」
 それっきり警察に呼ばれることもなく、夫も収監されることがなかったので、「きっと容疑が晴れたのだろう」と思い込んでいた。
 ところが、それはさらなる凶悪事件発覚のきっかけにすぎなかったのだ。

 問題の事件は4年前にさかのぼる。岡崎と友紀子は当時は交際中の恋人だったが、新入社員だった岡崎は帰宅が深夜に及ぶことも多く、ほとんど友紀子とデートする暇もなかった。
 そんな彼の唯一の楽しみは海外のプロバイダーを経由して配信されてくる無修整のポルノ動画だった。メーカーが製作したものが流出したものもあったが、素人が撮影したとみられるあまりにもリアルな動画もあった。特に深夜、一人歩きしている女性を襲い、レイプに及んでいる映像は、いつも岡崎が仕事帰りに見ている風景とリンクして、とても興奮を覚えた。
 「オレも機会があったらやってみたいものだ。ここまではできなくても、抱きついて胸を触るぐらいならできるんじゃないか…」

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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