林ゆめ 2018年12月6日号

被害者告白 大阪「有名インチキ占い師」の3000万円恐喝事件(2)

掲載日時 2010年03月25日 00時00分 [事件] / 掲載号 2010年4月8日号

 だが、こうしたKさんの思いは井上被告には、全く届いていなかったようだ。というのも同被告は、この後Kさんに対し、明らかな詐欺行為を働き始めたからだ。
 「実は'07年に井上から『Kのために天岩戸で御祓いをしなければならない!』と言われ、宮崎県まで行ってもらいましたが、帰って来ると『陀枳尼天」(=インド伝来の女の鬼神)に目を切られた』『祈祷で目が悪くなったので、金を払って欲しい』と言うのです。当時、私は、井上を信じ始めていましたから、本当だったら申し訳ないと思い、またも言われるままに500万円に及ぶ大金を振り込んだのです」

 ところが、井上被告が右目を失明したのは、Kさんと出会う以前の話。当時はすでに障害者認定も受けており、これを理由に'99年11月から生活保護を受給していたのである。その失明にまつわる事実が今回の「生活保護費の不正受給事件」で発覚し、Kさんはカンカンなのだ。
 「井上に多少の霊能力があるのは認めます。しかし祈祷で目が悪くなったとウソをついて、金を巻き上げたデタラメぶりは許せない。この他にも井上は、『霊に入ってもらうために必要』と言って高い神棚を売りつけたりと、私を食い物にしていたのです」

 怒りの収まらないKさんは、今後、同被告を詐欺罪で訴えることを検討中だという。
 だが、井上被告のデタラメな荒稼ぎぶりは、当時から地元でも評判だったようだ。
 逮捕後の取り調べで、井上被告は「老後の蓄えが必要だった」と供述しているが、'99年からの10年間で総額2000万円以上の生活保護費をだまし取っていた。
 また、その裏では前述した祈祷ビジネスで「1回につき300万もする祈祷や鑑定で、大金を荒稼ぎしていた」(知人男性)というのである。

 同被告を知る、ある占い師はこう語る。
 「『高額の祈祷依頼が多い』『(相談者が)いくらでも奉納してくれる』と自慢していましたね。高級車を乗り回し、『障害者やから車をどこへでも停められる』とも笑っていた。だが、その一方で生活保護詐欺までしているとは思いもよらなかったんですわ」

 実際、被害に遭ったKさんも井上被告からは、派手な話ばかりを聞かされていたというのだ。
 「『女性週刊誌に紹介されたり、テレビに出たりしたので、占いの女性客が沢山来て毎日忙しい』『暇なしや』と言うてました」(Kさん)
 もっとも、逮捕後には思わぬ疑惑も渦巻きだしている。前述通り、井上被告は生活保護の不正受給や高額な祈祷料ビジネスで莫大な金を荒稼ぎしていた。その金の行方が取り沙汰されているのである。

 前出の知人男性が言う。
 「井上は『韓国人の妻が韓国ビジネスに投資をしていて、それに金を吸い上げられるのが、しんどい』とよくボヤいていました。また、以前は寺を経営していて、そこには値打ちのありそうな仏像が安置されていました。とにかく大金を稼いでいたはず。隠し財産にしていたのかもしれないと、もっぱらなんです」

 果たしてその金はどこへ消えたのか。Kさんに対する詐欺行為同様、裁判で解明される日を待ちたい。

関連タグ:恐喝


事件新着記事

» もっと見る

被害者告白 大阪「有名インチキ占い師」の3000万円恐喝事件(2)

Close

WJガールオーディション

▲ PAGE TOP