政界と瓜二つ放駒理事長居座り非難ゴウゴウ

スポーツ・2011/06/17 11:00 / 掲載号 2011年6月23日号

 さながら混迷する菅総理のミニ版だ。相撲協会は6月2日、臨時理事会を開いて「5月の技量審査場所は大成功だった。(本場所再開の条件としていた)八百長問題の全容解明、対象者の処分、再発防止の3点セットも出揃った」として名古屋場所(7月10日初日、名古屋市の愛知県体育館)の通常開催を決定した。
 八百長問題の発生以来、ちょうど5カ月。相撲協会はようやくひと区切りつけ、本場所興行の再開にこぎつけたことになる。

 2月6日、65年ぶり、史上2度目という春場所中止を発表したとき、放駒理事長(元大関魁傑)は、一連の不祥事の責任をどう取るつもりか、と聞かれ「この騒動が収束したあと、考える」と答えている。
 「辞任という具体的な文言こそ口にしなかったが、事件解明に全力で取り組み、協会再生のメドがついた段階で身を引くものと関係者は理解し、『いかにも清廉潔白な放駒理事長らしい身の処し方だ』と温かい目で見守ってきた」(協会関係者)

 ところが、名古屋場所開催の記者会見の席上、放駒理事長はこの責任について問われると、
 「いろいろと考えた結果、公益法人の認定など、まだ多くの問題を抱えていますので、任期を全うすべきという結論に達しました」
 と一転して来年1月までの“続投”を表明したのだ。

 放駒体制は決して一枚岩とは言えない。今回の問題でも、25人もの親方、力士らを解雇や引退に追い込んだ処分の仕方や、調査方法を巡って多くの親方たちが疑問や不満を抱いている。
 「処分を決めた直後の評議員会でも『放駒を辞めさせろ』という声が公然とわき上がっています。それだけに、どういう風にケジメをつけるのか、注目されたんですが、菅総理と同じでちゃっかり居座ってしまった。放駒理事長ばかりではありません。ほかの理事も誰一人、責任を取ろうとはしません。これといった有力な後任候補がいないのも、いまの政界とよく似ています」(大相撲担当記者)

 一歩裏にまわれば問題山積。居座っても、座り心地は決してよくない−−。

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