葉加瀬マイ 2018年11月29日号

殺人未遂事件の被害者から一転 詐欺罪で訴えられたデリヘル嬢(1)

掲載日時 2016年09月24日 23時00分 [官能] / 掲載号 2016年9月29日号

 山本梨菜(30)は高2で中退し、18歳になるのを待って風俗嬢になった。やがてホストクラブにのめり込み、そのうちの1人のホストと結婚し、長男と次男を授かったが、22歳で離婚。「自分1人では子供を育てることができない」と言って、託児所に子供たちを預けたまま行方不明となり、困り果てた託児所が通報。2人の子供は児童養護施設に預けられ、梨菜は子供たちの親権を放棄する形で一人暮らしを始めた。

 そんな頃に知り合ったのが“第1の被害者”というべきタクシー運転手の元木幸雄(49)だった。たまたまデリヘルの仕事中に乗っただけだったが、元木は梨菜に一目ボレ。「今度から自分を指名してほしい」と言って連絡先を教え、メーターを途中で切ったり、休日でも車を出したり、揚げ句にタダで送迎するようになった。
 「私、親の借金のために働いているのよ。旦那は外に女を作って出て行った。施設に預けている子供たちがいるので、早く一緒に暮らしたいのよ」
 元木は梨菜のこんな話を信じ込んでいた。元木も幼い頃に両親を亡くし、施設で育ったので共感した。元木は「生活費が足りない」という梨菜のために金まで貸すようになった。

 「オレと付き合ってくれないかな。オレならその子供たちの気持ちが痛いほど分かる。その子たちの支えになりたいんだ」
 「うれしいッ。子供がいると言うとたいていの人は離れて行くのに、そんなこと言われたのは初めてよ!」
 こんな期待を持たせる言葉を言いながら、肝心の交際については「私には借金があるから、返し終わってから考える」などと曖昧に答えていた。梨菜の本音は「都合のいいタクシー運転手のオッサン」でしかなく、相変わらずホストクラブに入り浸り、すでに別の本命ホストと付き合っていた。
 そんなこととはつゆ知らず、元木はサラ金やクレジットカードや同僚からも借金しては梨菜に貢ぎ続け、その金を返せなくなったことから、従業員寮を逃亡。無断欠勤を理由に会社も解雇された。無職になった元木が頼れるのは梨菜しかいなかったが、「お前が苦しいときに助けてやったんだから、今度はオレを助けてくれ…」と言っても相手にされず、「そのうち会わせる」と言っていた子供にも会えずじまいだった。

 事件当日、元木は「もうここに来るのは最後にするから、ヤラせてくれ」と迫ったが、梨菜に泣いて拒まれ、堪忍袋の緒が切れた。
 「そんなにオレとセックスするのが嫌なのか。デリヘルの客とは簡単にヤッてるくせに…」
 元木は隠し持っていた包丁で梨菜の腹部を突き刺した。梨菜は「救急車を呼んでほしい」と頼んだが、元木は「どうせオレは捕まる。オレのことも刺せばいい」と開き直った。
 「私はあなたを犯罪者にしたくないの。あなたの名前は出さないから、指紋を拭いて逃げて。私と子供たちのためにも…」
 こんな言葉にほだされて元木は119番通報。これがアダとなり、殺人未遂容疑で逮捕された。

 法廷では一転、梨菜は全治4週間のケガを負わされた被害者として、「もう二度と私の前に現れないでほしい。厳重に処罰してほしい」と訴えたが、元木はこれまでに梨菜にされた数々の仕打ちを恨み節のようにつぶやいた。
 「給料日になると電話が掛かってきて、金を無心された。ホストクラブも『私が行けばタダだから』とウソを言っていた。子供をダシにして金をせびられ、セックスも一度しかさせてくれず、言っていたことすべてがウソだったのだから、許すことができなかった」
 だが、元木は「動機が短絡的で身勝手な犯行」と断罪され、懲役6年6月を言い渡された。梨菜は腸の一部が壊死して切り取るほどの手術をしたというのに、元木が服役すると、またデリヘル嬢に復帰した。

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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