菜乃花 2018年10月04日号

ハローワークで求人募集をかけたドエロマッサージ店主のわいせつ採用試験(3)

掲載日時 2015年11月08日 23時00分 [事件] / 掲載号 2015年11月12日号

 平田は智佳さんを車で家まで送る途中、「あなたはあと2〜3回マッサージしないといけない。私はあなたの履歴書を持っているんだから全部分かっている。それを忘れないように」と脅し上げた。
 「私の携帯番号を登録しておきなさい。私から電話があれば、すぐ出るように」

 その後、平田から昼夜を問わず、卑猥な電話がかかるようになった。智佳さんは耐え兼ねてノイローゼになり、ハローワークに訴えた。話を聞いた担当者は仰天。直ちに平田に確認の電話を入れたが、「そんなことはしていない」と否認。だが、その日のうちに智佳さんの自宅に差出人不明の手紙が届く。中を開けると智佳さんの履歴書が入っていた。智佳さんは「平田の仕業」と直感し、警察に訴えた。平田は準強制わいせつ容疑で逮捕された。
 事件が報じられると、別の被害者も「私も同じことをされた」と名乗り出てきた。平田は犯行を否認していたが、別の被害者にも告訴されそうになると、一転して容疑を認め、2人に慰謝料50万円を支払った。
 一人の女性は告訴を取り下げたが、智佳さんは「卑劣な犯人を許すことはできない」として、告訴を取り下げなかった。

 法廷に引きずり出された平田は醜悪な弁解を繰り返した。
 「逮捕されたときは、自分がしたことに対して恥ずかしさもあり、ウソをついて助かりたいと思っていた。ハローワークに求人を出したときから、若い女性にいかがわしいことができればいいと思っていた。人を雇うなんて無理だったので、採用するつもりはありませんでした。マッサージにかこつけて、いかがわしい行為がしたかっただけです」
 平田は執行猶予付きの有罪判決を言い渡されて釈放されたが、近所から白い目で見られ、店の看板も下ろすしかなくなった。自宅も売却することになり、姉のところに身を寄せて余生を送る羽目に陥った。

 法務省によると、全国の刑務所で65歳以上の入所者の割合は年々増加し、20年前と比べると5倍以上になっているという。その多くは生活苦から犯罪を繰り返し、刑務所を福祉施設代わりに利用しようとする常習者だが、平田のようにピンシャンし過ぎて犯罪に走る高齢者もいる。
 犯罪者の高齢化問題は、一般社会よりも深刻かもしれない。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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