☆HOSHINO 2019年6月27日号

〈男と女の性犯罪実録調書〉③殺された方がマシやった

掲載日時 2019年01月31日 00時00分 [官能] / 掲載号 2019年2月7日号

 ようやく解放され、自宅に戻ってきた富士子さんは、翌朝になって彼氏にLINEで被害を打ち明けた。
〈昨日、電車の中で会った男に脅され、公園でレイプされた〉
〈何だって?〉
〈暴走族総長をやっていたとかいうヤバイ人。家を燃やすとか言われたけど、殺された方がマシやった…〉

 それでも富士子さんは気力を振り絞って出社した。だが、勤務中に涙があふれて止まらなくなり、上司にも被害を打ち明けた。上司は彼女を早退させ、産婦人科の診察を受けさせた。

 一方、富士子さんから被害を聞いた彼氏の姉は、いち早く警察に相談。警察は富士子さんからの被害届の提出を受け、2人が降りた駅の防犯カメラを確認したところ、しつこく付きまとう森野の姿を確認した。
「こいつは…」

 地元のベテラン刑事なら誰もが知る男だった。さっそく犯行を裏付けて、森野が勤務する土木会社に向かったところ、森野は2台のパトカーが近付いてくるのを見て、「レイプがバレて、自分を捕まえに来た」と直感し、裏山に逃走。警察は30人がかりで山狩りを開始し、警察本部には機動隊と警察犬の出動を要請した。

 それから1時間後、森野は約2キロ離れた病院の駐車場にいるところを発見された。森野は強制性交等の疑いで逮捕されたが、「合意の上だった」と否認した。
「ただのナンパですよ。LINEを交換し、『昨日は大丈夫やった?』って、電話でも話しているんです」

 だが、そんなウソがまかり通らないことが分かってくると、一転して否認を撤回。公判ではひたすら謝罪の弁を繰り返した。
「被害者様には大変申し訳ありませんでした。出所して間もないのにこんな事件を起こしてしまい、まともに認めるのが怖かった。これをきっかけに、メチャクチャやってきた自分の人生を立て直していきたい」

 森野はこれまで、刑務所内でも何度もトラブルを起こしてきた常習犯。性犯罪者処遇プログラムを受けても、まったく効果がなかった筋金入りの性犯罪者だ。このような男に再起の道はあるのだろうか。

 裁判所は「被害者に相当の恐怖を与えて抵抗できない状態にさせ、執拗に犯行に及んでおり、悪質性が高い。常習性がうかがえ、規範意識が著しく低い」と断罪し、懲役6年の実刑判決を言い渡した。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

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