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早実・清宮マークは陽動作戦! 阪神が“ドラ1”で狙う超高校球児

掲載日時 2017年01月27日 14時55分 [スポーツ] / 掲載号 2017年2月9日号

 3月19日から始まる第89回センバツ甲子園のネット裏は、スカウト陣が大挙占拠することになる。お目当ては清宮幸太郎(2年=早稲田実業高)だが、その裏には、他の高校生スラッガーを見極めるための『陽動作戦』も含まれているようだ。
 「阪神の出方が気になります。清宮の追い方が他球団とはまったく違うんです。畑山俊二チーフスカウトが1年時から追い掛けていましたが、履正社の安田尚憲(2年)も同時進行で見てきました。チーフスカウトが東西に跨がって高校生を追うなんて異例中の異例ですよ」(ライバル球団職員)

 昨秋の神宮大会で準優勝した早実がセンバツに選ばれるのは確実。その早実を破り神宮覇者となったのが履正社で、スカウト陣は「清宮と安田のどっちが上だ!?」と、鼻息を荒くしていた。
 「清宮のスター性は、向こう10年の球団運営に直結します。ただ、プロでは一塁しか守れないでしょう。一方の安田は、同じ右投左打の大砲タイプで三塁手。スイング速度なら清宮ですが…」(某スカウト)

 全国大会では、対戦投手のレベルも上がる。好投手相手にどんな結果を出すかが重要だが、清宮を追い掛けてきた関東地区担当のスカウト陣は「甲子園に結集」とはならず、どの球団も「残留組」を編成するという。プロ注目のスラッガーが“残る”可能性があるからだ。
 「横浜高校の増田珠がいい。前任監督でこれまで何人もプロに輩出してきた渡辺元智氏が『スケールが違う』と認めた逸材」(アマチュア野球記者)

 増田は清宮、安田とタイプが異なる。右投右打の外野手で、走攻守すべてが一級品。中学時代はU-15侍ジャパンにも招集され、4番打者として国際試合を戦った経験を持つ。横浜高校はセンバツの当落線上にいるとされ、1月27日の出場校発表を待って、各球団は残留組を編成する。
 「増田はチーム事情で昨秋から投手兼任に戻りました。高校進学後は野手に専念していたんですが、大黒柱だった藤平尚真が楽天に入り、同校は投手に一抹の不安があるため」(同)

 阪神の金本知憲監督(48)は身体能力の高い選手を好む。強肩でしかも走れるとくれば、飛びつくのは必至で、3年続けて“1位指名の直訴”となるかもしれない。
 「高山俊、大山悠輔は金本監督の要望で1位指名が決まりました。虎スカウト陣は金本監督の好みも分かったので当然、増田も徹底マークですよ」(球界関係者)

 今秋のドラフトは、高校生野手の当たり年と言われる。清宮か、安田か、それとも増田か…。それを見極めるためのセンバツ視察だが、こんな裏話も聞かれた。
 「'10年のドラフト前、全球団が斎藤佑樹を視察しましたが、見ているフリをした球団もありました。ずっとお喋りしていた」(同)

 清宮がプロ志望届を出せば、1位指名での重複は必至。抽選を嫌い、センバツでは「見ているフリ」をする球団も現れそうだ。いや、今回の視察そのものが、陽動作戦なのかもしれない。

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