久松かおり 2019年4月4日号

まわし取れぬまま完敗 カド番大関栃ノ心が黒星先行に

掲載日時 2019年03月13日 11時42分 [スポーツ] / 提供元 リアルライブ

まわし取れぬまま完敗 カド番大関栃ノ心が黒星先行に

 12日に行われた大相撲春場所3日目(大阪・エディオンアリーナ大阪)。今場所カド番の栃ノ心(東大関2枚目)は、北勝富士(西小結)の圧力に屈しこれで2連敗。初日の白星から一転、黒星が先行する形となった。

 立ち合い左足を踏み込み、右下手を狙った栃ノ心。しかし、この目論見は左おっつけで封じられ、逆に右のど輪で上体を起こされるなど防戦を強いられる展開に。

狙いが外れた栃ノ心はたまらず苦し紛れの引きを見せたが、構わず突っ込んでくる相手にはこれも通じず。反撃の「は」の字も出せないまま、最後はなすすべなく土俵外へ。今場所を新小結で迎えた北勝富士に、みすみす三役初勝利を配給してしまった。

 今回敗北した北勝富士には、先場所初日の対戦でも土をつけられた。出鼻をくじかれた栃ノ心は、その後4連敗を喫し、5日目から「右大腿四頭筋肉離れ」で無念の休場。カド番のきっかけとなったその“因縁”の相手に、今場所も完敗を喫してしまった。

 妙義龍(西前頭2枚目)に敗れた前日と合わせ、これで2連敗となった栃ノ心。序盤から取りこぼしが続いていること、そして横綱・大関陣と相対する後半戦のことを考えると、「まだ場所は始まったばかり」といった悠長なことも言えない情勢となってきている。この日も痛々しいほどのテーピングが巻かれていた、右太ももの状態もまた気がかりだ。

 ここまで3日間の取組は、いずれも立ち合いでまわしが取れずに押し込まれ、その後不利な体勢から無理やり引くという内容が続いている。大栄翔(東前頭2枚目)に勝利した初日はたまたま決まったが、これが続くようなら2日目、3日目と同じような展開に陥ることは言うまでもない。

 本日4日目に対戦する錦木(東前頭3枚目)は、先場所2日目で敗れた相手。この時は巻き替えから左四つになるも、前に出たところで左上手投げをくらって土俵を割った。今場所の錦木はここまで3連敗と今ひとつだが、手負いの大関が楽観視していい相手では決してない。

文 / 柴田雅人

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