内部混乱で信者脱会が急増する『オウム真理教』の後継団体『アレフ』

社会・2020/01/11 22:00 / 掲載号 2020年1月9・16日合併特大号

 2018年7月の麻原彰晃こと、松本智津夫元死刑囚の死刑執行以後、動向が注目されている宗教団体アレフ。旧オウム真理教の流れを引く「アレフ」「ひかりの輪」「山田らの集団」の3団体の中で、麻原信仰では“主流派”と言える同団体に、今春以降、相次いで脱会者が出ていることが明らかになった。

「約半年間で脱会者は4人。決して多くはないが、短期間での脱会ではこれまでにない人数。外部の脱会支援組織が確認したものですから、組織が関与していない脱会者はもっと多いはずです」(公安関係者)

 脱会の理由には「麻原信仰への疑問と不安」「教団への失望」が多いようだ。

「オウム事件を知らない若者は、初期オウムと同じで悟りや超能力に惹かれて入信しています。麻原崇拝を強要されたら、そりゃ失望しますよ」(元オウム信者)

 とはいえ、一度入ったら脱会しづらいというのがこれまでのアレフだった。

「今はそうではなくなっている。それだけ内部が混乱しているということじゃないですか?」(同・関係者)

 アレフでは、3年前に反主流派である「山田らの集団」の離脱あたりから路線対立が今も続いており、麻原氏の死刑執行以後は遺骨の処遇を巡り、対立に輪をかけている。相次ぐ信者脱会は、対立による内部混乱と無関係ではなさそうだ。

 脱会者は今のところ、他団体に移る、別団体を立ち上げるような動きは見られない。アレフとは麻原信仰で反対路線をいく「ひかりの輪」「山田らの集団」も、公安当局からの観察処分が足枷なのか、脱会信者の勧誘には動いていないようだ。

「ただ、公安当局は監視の目を緩めていません。脱会者増加をアレフ封じ込めのチャンスとみる一方で、脱会を隠れ蓑にした新団体結成を一番警戒しています」(全国紙記者)

 2020年は一連のオウム事件被害者に対する賠償請求問題が、アレフの資産差し押さえへと進む可能性がある。そうなれば“アレフ破綻”は確実で、他の2団体にも影響が及ぶ。

 その意味でも脱会信者の今後の動きに要注意だ。

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