鈴木ふみ奈 2018年11月1日号

足立区一家3人焼死事件 27歳妻を放火魔に変貌させた子育てと家族崩壊

掲載日時 2011年11月14日 16時00分 [事件] / 掲載号 2011年11月17日号

 今年8月4日深夜、東京・足立区西新井の自営業、石川正三さん(73)宅から出火し、石川さんの二男・和男さん(36)ら家族3人が死亡した火災で、和男さんの妻・昭子容疑者(27)が10月26日、「私が自宅に放火しました」と出頭したため、警視庁捜査一課は、殺人と現住建造物等放火の疑いで逮捕した。
 燃えた家は木造3階建てで、和男さんと小学2年の長女・心愛(ここあ)ちゃん(7)が3階で就寝中に焼死。加えて2階にいた和男さんの兄・典宏さん(42)も、2階の窓から避難しようと飛び降りた際、頭を打って死亡した。

 この家には火災時、他に典宏さんと和男さんの父・正三さんと母(67)がいたが、火傷を負ったものの、逃げて無事だった。また、和男さん・昭子容疑者夫婦の長男(2)も入院中で無事だった。
 「警察で彼女は『子育てなどでいろいろ悩みがあった。夫や子供が死ぬ大きな火事になるとは夢にも思わなかった』と泣き崩れた。8月2日に敷地内の倉庫が燃える小火があり、さらには昨年7月、以前住んでいた渋谷区の家の庭の廃材が燃える小火もあったが、いずれも犯行を認めています」(捜査関係者)

 夫が36歳、子を除けば同居家族は皆それ以上の年齢で20代は嫁の自分だけ。そこへ2年前に待望の長男が生まれてから、昭子容疑者の様子が変わったという。
 「渋谷区から足立区に引っ越す直前に2歳の長男が足を骨折し入院しているのですが、これは昭子容疑者の虐待が原因といわれています。長男が生まれるも、子育てを巡り姑はじめ周りに口を出されノイローゼ気味になり、子育てを放棄、虐待したというのです。これは今後、警察が調べることになります」(事件記者)

 渋谷区の近隣では、たびたび嫁と姑が言い争う声を聞いている。
 「夫はまったく口を挟めず、昭子容疑者がイライラし近所を歩き回っている姿が目撃されています。この頃80数キロにまで太り、友人が『幸せ太り?』と聞くと『フラストレーションでやけ食い、際限がない』と嘆いていたということです」(同)

 いずれにしても、結果の重大性に考えが及ばない短絡的な犯行といえる。

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