林ゆめ 2018年12月6日号

日本ハム新球場は北海道大構内 早まる大谷翔平メジャー移籍

掲載日時 2016年06月08日 16時00分 [スポーツ] / 掲載号 2016年6月16日号

 日本ハムが北海道大学構内に屋根付きの開閉式新球場建設を計画していることが分かり、それに合わせて大谷翔平投手(21)の周辺が慌ただしくなった。完成は7年後の2024年。この間にメジャーに挑戦してもらい、完成に合わせて日本復帰してもらうというシナリオだ。

 昨年、投手として15勝。今季は打者として4番打者の中田翔と並ぶ8本塁打(5月30日時点)。打者としてもブレイクしている“二刀流・大谷”の使い方に頭を悩ませているのが、他ならぬ日本ハム球団。
 「球団は大谷を二刀流で売り出してはみたものの、ここまでの使い手になるとは想像していなかった。本音で言えば打者のほうは客寄せ狙いで、本業はあくまで最速163キロの投手。しかし、今季は4番中田の状態が上がってこないだけに大谷を使わざるを得なかったが、起用してみたらこの大活躍。ところが、今度は投げるほうがさっぱり。理由は打者としての出場が続き、疲労が蓄積していることに尽きる。練習量が減り、筋力が低下。このままでは“共倒れ”になりかねない」(日本ハムOBの野球解説者)

 入団時、ポスティングシステムでのメジャー移籍を容認するという密約があったとされ、その時期をめぐって現在も話し合いが続いているという。今季4年目の大谷が海外FA資格を得るのは5年後。あと4年は日本ハムにとどまらせ、海外FA資格を得る前に入札金20億円をせしめようというもの。
 その動きの中で起こったのが、今回の新球場建設計画だ。では、なぜ日本ハムは札幌ドームから新球場に移転しようとするのか。

 札幌ドームは札幌市が所有しており、管理・運営は第三セクターの「札幌ドーム」が行っている。日本ハムは公式戦などの興行を行う際に、1日につき800万円の基本料金を支払う必要がある上、入場者が2万人を超えると、1人につき400円が加算される。年間の出費は約13億円で、これが年間27億円にのぼる球団の赤字の半分を占めており、かねてより球団と球場の経営を一体化し、収益力を高める狙いがあった日本ハムとしては、今年1月に秋元克広札幌市長に札幌ドームからの撤退を申し出たという。
 「これに慌てたのは札幌市です。これまで札幌ドームは全国でも珍しく運営自体は黒字でした。しかも、日本ハムは出ていくばかりか、市内外の15〜20カ所を候補地に自前球場建設を検討しているという。仮に札幌市を去られた時の経済的な損失は計り知れず、残されたJリーグ・コンサドーレ札幌に負担のしわ寄せが及び、こちらにも逃げられかねない。そこで、札幌駅に近い北海道大学構内への建設を落とし所に、日本ハムの札幌市内への引き留めに躍起なのです」(道庁担当の地元記者)

 実は、突然降ってわいたかに思える新球場問題は、大谷のメジャー移籍と大きく関わっている。先にも書いたが、海外FA資格取得には9年が必要。高卒で1年目から活躍している大谷は、順調にいけば5年後の'21年オフ、27歳で資格を取得する。新球場の完成はその3年後の'24年。そこで球団内の意見が真っ二つに割れているという。
 一つは、新球場のお披露目時に大谷に日本ハムにいてもらい、30歳でメジャーに行ってもらおうという意見。もう一つが、すぐにでもメジャーに送り出し、新球場の落成に合わせて戻ってもらおうという意見だ。前者は球団にとっては都合はいいが、入札金の20億円は捨てることになる。一方、後者は肩やヒジなど、故障リスクがつきまとう。
 「結論から言えば、早期のメジャー挑戦に絞ったようです。このまま日本で二刀流を続け、宙ぶらりんになるのは本人にとってもよくない。メジャーに行けば、投手一本の契約。そこでバンバン活躍するもよし、和田毅(現ソフトバンク)のように力を残して帰国するもよし。万一、肩を壊すようなことになっても、日本ハムの看板打者として再スタートすればいいと…。どっちみち新球場が出来るのは、選手として脂の乗った30歳。まだまだ絶頂期でファンを十分集められる」(日本ハム本社関係者)

 早期挑戦には、もう一つの大きな要因がある。'13年に日米で合意した現行のポスティングシステムは、来年度から毎年見直しが行われることになっており、いつ廃止になってもおかしくない状況。しかも、今秋の米大統領選で共和党のドナルド・トランプ氏が選ばれれば、この日米不均衡協約の撤廃は確実なのだ。
 ダルビッシュ有、田中将大投手はともにプロ7年目のオフ、25歳でポスティングシステムを行使しメジャー移籍しており、大谷も同じ足跡を辿るものと予想されてきた。しかし、トランプ旋風で大幅な前倒しを迫られている。新球場の完成に合わせて戻ってもらうためにも、渡米する可能性があるのは今オフしかない?

 新球場の完成時、北海道に縁の深い田中将大投手は35歳。OBのダルビッシュ有投手は37歳。彼らの獲得も視野に入れた、天然芝で開閉式屋根付き新球場建設計画には、日本ハムの膨大な戦略が秘められている。

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