和地つかさ 2018年9月27日号

つり革で寝た振フリ、太ももに膝かけ、ナイフで脅迫… 痴漢電車男の下半身検札手口(3)

掲載日時 2015年10月04日 23時00分 [事件] / 掲載号 2015年10月8日号

 その翌日、大道は何食わぬ顔で弁護士と裁判について打ち合わせをしていた。
 さらに裁判の前日、大道はまたもナイフを持って電車に乗り込み、学校帰りの女子高生(18)に近づき、同じように太ももにナイフを当て、「騒いだら切るぞ」と言って服の中に手を入れて乳房を揉むという痴漢行為に及んだ。
 女子高生は泣き出して座り込んでしまい、大道はカップルを装って、「ホラ、こんなところで泣いているとみっともないぞ」と言ってごまかそうとしたが、その様子を不審に思った乗客が車掌に通報。大道は駅に着くと同時に逃げ出したが、駅員らに追い掛けられ、トイレに逃げ込んだ。そのまま動くこともできず、駆け付けた警察官に逮捕された。

 そのことを知った担当弁護士は頭を抱えた。
 「あなたは裁判を何だと思ってるんですか。これじゃ反省していないと思われても仕方がない!」
 大道の裁判はいったん中止され、新たに女子高生に対する強制わいせつ未遂や銃刀法違反などの罪で起訴され、さらに別のOLにも同様の犯行を行っていたことが発覚し、強制わいせつ罪でも追起訴された。

 もはや裁判官の心証は真っ黒だった。大道が母親や妹の面倒を見なければならない情状面だけが考慮されたが、判決は懲役4年の実刑だった。前回の執行猶予が取り消され、計5年10カ月も刑務所に入らなければならないことになり、ようやく大道も自分がしでかした愚かな行為を反省する気持ちになったが、時すでに遅し。大道は「量刑不当」を理由に控訴したが、高裁の判断も同じだった。
 「被告人は多数の累犯前科を有し、常習性が見受けられる上、犯行は身勝手で酌量の余地は皆無である。特に第2、第3の犯行は、被害者の太ももにナイフを押し当てるなど凶悪な手口であり、被害者に著しい苦痛と恐怖を与えた」

 大道の母親は乾いた雑巾から水を絞り出すような思いで、新たな被害者たちに10万円ずつ“お見舞金”を支払ったが、量刑には反映されなかった。
 この大道という男、今度こそ痴漢をやめることができるだろうか。
(文中の登場人物は全て仮名です)

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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