菜乃花 2018年10月04日号

未成年家出少女を待ち受ける新人風俗嬢生産のカラクリ(3)

掲載日時 2016年02月15日 23時00分 [事件] / 掲載号 2016年2月18日号

 小林が去った後も泣きじゃくる晴香に対し、カトウは救いの手を差し伸べた。
 「こんな状態じゃ、小林の店で働き続けるのは無理だろうね。オレがやっている他の店を手伝ってくれないか。ちょうど“アイドルリフレ”の店を立ち上げようとしてたんだ。住むところも用意するし、固定給10万円を出す。携帯や移動用の自転車も買ってやろう」
 「本当ですか!」

 晴香はカトウこそが神に見えた。心機一転、「頑張ろう」と誓ったが、そのためにますますネオン街の欲望の渦に巻き込まれていくことになった。その店でボーイの男と恋に落ちたのだ。
 「いずれ結婚して一緒に住もう」と言い寄られてメロメロになり、店が終わると毎日のようにセックスを重ねた。だが、そのことがカトウにバレてしまった。

 すると、その途端、その男も手のひらを返した。
 「違いますよ。あいつがオレを誘ったんです。セックスの練習がしたいって。オレがあんな女に本気になるわけないでしょう」

 しかし、このボーイは店の商品に手を出したとしてクビになった。晴香は傷心から店に出てこられなくなったが、そんな晴香にもカトウは容赦がなかった。
 「遅刻や欠勤は罰金になるぞ。この世界の常識だぞ。すでにペナルティーが発生しているから、前借金ということになるぞ。いずれ風俗で払ってもらうからな」

 晴香は約束通りの給料は支払われず、逆にマイナスに転じた。このまま風俗に移行すれば、もっと飼い殺しにされるに違いない。これが大人たちの目的だったのかもしれない。すべてがイヤになった晴香はわずか2カ月後には逃げ出した。
 警察に保護された晴香は家出中の出来事をすべて打ち明けた。エガミ、カトウら関係者は芋づる式に検挙されることになったが、小林は別の少女を“講習”して執行猶予中だったため直ちに刑務所に収監され、その上で晴香に対する児童福祉法違反罪に問われ、懲役1年8月を加算させられた。

 少女と関わって地獄を見るのは業者の方だが、晴香も大人たちの底知れぬ欲望を思い知っただろう。現在は施設に移り、居酒屋でアルバイトしながら自立を目指しているという。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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