政界スクープ! ゴッドマザーが地元後援会に通達 安倍首相「政界引退」と「後継者」決定(1)

政治・2014/11/10 13:00 / 掲載号 2014年11月20日号

 安倍晋三首相がイライラを爆発させたのは、10月30日に衆院予算委員会が開いた集中審議だった。民主党が、相次ぐ閣僚の不祥事について厳しく問いただした際のことだ。
 「大臣の顔写真を(パネルで)出して、どうかと思いますよ!」「(問題閣僚)一人ひとりの説明をさせていただけなければ、おかしいじゃないですか!」「公共の電波を使ってイメージ操作するのは、私はおかしいと思いますよ!」
 ちょうどこのころ、小渕優子前経済産業相の政治団体をめぐる不明朗な資金処理問題で、東京地検特捜部が関係先の家宅捜索に着手していた。メモでガサ入れ開始を知らされた安倍首相の顔は、みるみるこわばっていく。もちろん答弁に身が入るはずもなく、慌てて周囲とヒソヒソ話し込んだ。そんな状況で、民主党に対して思わず声を荒げたのもうなずける。

 2012年12月の政権再交代で発足して以来、順風満帆だった第2次安倍政権だが、今年9月の内閣改造で潮目が変わったようだ。閣僚のスキャンダルだけではない。景気は思うように好転しない。沖縄県知事選で自民党は苦戦を強いられている…。そして、北朝鮮はまるで安倍首相の足元を見ているかのように、拉致事件の再調査を膠着させてきた。
 「特に北朝鮮のスタンス変化には、安倍首相も想定はしていたものの、少なからず落胆しました。とにかく、安倍首相が日頃から気にしているのは内閣支持率。訪朝して十数人の拉致被害者と帰国すれば、それが一気に高騰し、政権の超長期化につながっていたはずですからね。安倍首相は最近、周囲に『いざとなれば、最後は全て北朝鮮のせいにして再び制裁を発動すればいい』と楽観的に語っていたようですが、拉致被害者家族の大きな怒りを買えば、それがそのまま世論の総スカンに直結する。見方が甘過ぎます」(自民党幹部)

 まさに八方ふさがりと言っても差し支えない。そして安倍首相は、少なくとも北朝鮮による拉致事件について、山谷えり子拉致担当相兼国家公安委員長のパフォーマンスに失望しているという。
 「安倍首相は北朝鮮との直接交渉を外務省幹部に任せ、別ルートでも北朝鮮高官との折衝を目指してきました。かねて“お飾りポジション”と酷評されてきた拉致担当相に、そのパイプを探る役割を与えたのです。ところが、腰が軽かった前任の古屋圭司衆院議員に比べて山谷氏の動きがイマイチ鈍いようで、安倍首相は頭を抱えています」(安倍首相の側近議員)

 山谷氏は就任後、人種差別を扇動するヘイトスピーチを街頭などで繰り返す『在日特権を許さない市民の会』(在特会)との蜜月について、国内外から批判を浴びた。警察組織のトップとして、取り締まられる側の団体関係者との交流が問題視されたためで、政権追及を激化させる取っ掛かりを野党に与えた一人になった。安倍首相にとっては「明らかな失敗人事」(自民党中堅議員)だろう。
 「もともと安倍首相と山谷氏は、拉致事件や従軍慰安婦問題、教育改革などで気脈を通じてきたタカ派の同志です。ただ、最終的に山谷氏の入閣を決定づけたのは、安倍首相の実母で“政界のゴッドマザー”と呼ばれる洋子氏の鶴の一声だった、と囁かれています」(全国紙政治部記者)

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