挫折を乗り越え3度目の挑戦 遅咲きデビューの演歌歌手・義貴

芸能・2019/11/11 12:00 / 掲載号 2019年11月14日号

 福田こうへいをはじめ、民謡出身の演歌歌手が続々とデビューしているが、全国民謡大会10冠のタイトルを誇る義貴が10月23日に『海鳥兄弟』で遅咲きデビューした。
「ある方との出会いがあって、勤めていた『NEXCO東日本』を2年前に退社。演歌歌手として勝負する決意を固めたんです。民謡ではNHKの番組に出演している。今度は演歌歌手として紅白出場を目指します」

 義貴は北海道民謡連盟の最高師範を務める父親と民謡日本一の経歴を持つ母親の間に生まれたサラブレッド。10歳のころから民謡を始めたという。
「将来はサッカー選手になりたいと思っていたんですが、両親の影響で何となく民謡を始めたんです。中学3年のときに全道民謡大会少年の部で優勝したことで天狗になったんでしょうね。翌年の全道民謡大会一般の部に出たんですが、入賞にも入らなかった」

 このとき、義貴は“仕事をしたことがない自分には民謡が表現する労働者の悲哀や苦しみを理解できなかった”挫折感を覚え、歌から一時遠ざかったという。
「サッカーに集中したんです。21歳以下の北海道代表入りも果たしたんですが、才能の壁にぶち当たり、またしても挫折。夜な夜な飲み歩きました。そんなとき、母親が“そろそろ、やってみないかい”と肩をたたいてくれたんです」

 母親は「やるなら一番難しい『江差追分』をやるんだよ」と助言。23歳で民謡を再開した義貴は2009年に開かれた全国江差追分大会で優勝。それ以降、民謡大会のタイトルを総なめにした。すでに民謡の後輩である彩青が細川たかしの弟子として演歌歌手デビューしているが、義貴は同じような道を歩むことはゆめゆめ思わなかったという。
「2年前に知人の紹介で民謡で全国大会優勝経験を持つ伊南喜仁さんと出会ったんです。伊南さんの歌に対する愛情に打たれ、演歌歌手として勝負を賭けて見ようと覚悟を決めたんです」

 義貴は北海道を皮切りに、『海鳥兄弟』の全国キャンペーンに入っている。三度目の挫折は許されない。

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