コロナ禍の悲劇…とんかつ屋店主の死は焼身自殺か!?

事件・2020/05/21 18:00 / 掲載号 2020年5月28日号
コロナ禍の悲劇…とんかつ屋店主の死は焼身自殺か!?

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 去る4月30日、東京・練馬の商店街で火事があり、火元とみられるとんかつ店内の内壁と客室を焼いた。119番通報で駆け付けた消防隊員は、焼け跡の客席の床にうつ伏せで倒れている男性を発見。すぐに病院へ搬送されたが、1時間半後に死亡が確認された。

 死亡したのは、とんかつ店『まるとし』の店主(54)。同店は亡くなった男性の妻の祖父が創業した50年以上続く老舗とんかつ店で、男性は3代目店主だった。死因は全身火傷。ただ、不審な点があるとして、現在、警視庁が慎重に出火原因を調べている。

「店主の体に、とんかつ用の揚げ油をかぶった形跡があります。遺書は見つかっておりませんが、事故、自殺の両面から慎重に捜査しています」(捜査関係者)

 全国紙社会部記者は状況的に「自殺の可能性が高い」と分析する。

「『まるとし』は、新型コロナウイルスの感染拡大によって緊急事態宣言が出された後、4月13日から臨時休業にしていた。店主は5月再開を目指していましたが、緊急事態宣言の延長の話もあり、見通しが立たないことを気にして落ち込んでいたようです」

 周囲には「店をやめたい」と打ち明けていたという。

「ただ、代々続くとんかつ屋をつぶすわけにはいかないという責任も感じていたようです。安心して休業できる補償があれば、こんなことにはならなかったのかもしれません」(同・記者)

 また、亡くなった店主は趣味がマラソンで、2020年に開催予定だった東京オリンピックの聖火ランナーにも選ばれていたという。

「聖火ランナーに決まった際には大喜びしていたようです。しかし、東京オリンピックが延期になりました。新型コロナによって、二重に苦しめられていたのです」(同)

 緊急事態宣言で、同じように苦しんでいる飲食店は多い。同様の悲劇が起きないよう願う。

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