葉加瀬マイ 2018年11月29日号

『ダイキン』の不可思議な新人事

掲載日時 2011年05月25日 11時00分 [社会] / 掲載号 2011年5月26日号

 「これで“井上院政”は磐石になる」−−。ダイキンが発表した社長人事に、関係者が眉をひそめている。同社は6月29日の株主総会を機に十河政則・取締役専務執行役員(62)が社長に昇格、岡野幸義社長(70)は相談役に退き、井上礼之・会長兼最高経営責任者(CEO、76)は留任する。
 社長経験者は会長もしくは副会長として経営に目配りするのが一般的。それだけに、岡野社長が“隠居”し、より高齢の井上会長が存在感をアピールするのは異例である。

 なぜこんな人事がまかり通ったのか。
 「岡野さんが社長になったのは前任の北井啓之さんが腎臓の持病が悪化し、心ならずも在任2年でリタイアせざるを得なかったからです。当時、人事の若返りに逆行して“岡野後継”を決めたのは井上会長でした。そんな事情がある以上、彼が今回の“井上裁定”に反論できるわけがありません」(経済記者)

 その岡野社長は大阪市大山岳部OB。9年前の2002年6月に同志社大学の後輩である北井社長を後継者に指名してCEO会長となった超実力者の井上氏が「ポスト北井」に岡野副社長(当時)を抜擢した理由が振るっている。関係者によると「社長としては頼りがないが、抜擢で恩義を感じているから寝首をかくような野心家ではない」が最大の決め手だった、という。
 しかし、周囲をイエスマンで固めればどうなるか。井上会長は1996年の社長就任から数えるとトップとして君臨すること15年。もし長期政権のマグマが噴出すれば、その震度はハンパじゃない。

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