葉月あや 2019年5月2日号

〈男と女の性犯罪実録調書〉②「お前ら全員ぶっ殺してやる」

掲載日時 2019年04月17日 00時00分 [官能] / 掲載号 2019年4月25日号

 事件当日は市川が金を返す期限になっていて、案の定、何の連絡もないことから、父親は「そいつのところに話し合いに行くって電話をかけろ」と祐美に命じた。祐美はその旨を市川に伝えた。話し合いには祐美の父親(45)とその部下である犬飼翔(27)、祐美とその彼氏(24)、それに祐美の友達であり、祐美の父親と交際しているという未亡人の女性(21)が子供2人を連れて、一緒にワゴン車に乗り込むことになった。
「話をつけたら、皆で打ち上げでもしよう」

 この時点では、まさかとんでもない惨劇に巻き込まれるとは、誰一人として思っていなかっただろう。

 一行は市川の自宅近くのドラッグストアの駐車場に車を止めた。市川の自宅には祐美の父親と犬飼、祐美とその彼氏が行くことになった。

 玄関前まで行くと、市川がセカンドバッグを持って立っていた。その表情は穏やかではない。祐美の父親が口火を切った。
「オレは祐美の父親だ。娘にようしてくれたな…」
「何がや?」
「何がやじゃねぇだろ。こんな何も知らん若い子に金を借りさせたり、セクハラしたりして、どういうつもりやねん!」
「オレもヤクザの知り合いがおる。弟は右翼や」
「だったら、話の分かるモンを連れてこい。お前、この件をどうやって落とし前つけるつもりや。ここじゃ人目に付くから、部屋に入ろうか」

 すると、市川がバッグから刃物を取り出した。丸腰だった4人は一瞬、意外な展開にひるんだ。
「おい、何でもいいから、武器になりそうなもんを車から取ってこい」

 祐美とその彼氏が命じられて、2人は傘とプラスチック製のコンテナ箱を持ってきた。祐美の父親は「傘はアカン」と言いつつ、コンテナ箱を受け取ると、それで刃物を叩き落とそうとした。市川は抗議の理由も忘れて、逆ギレした。
「お前ら、全員ぶっ殺してやる!」

 市川が祐美の方に向かってきたので、犬飼がその間に入り、両手を広げて阻止しようとしたところ、まともに右胸を2回刺されてしまう。犬飼は、その場に崩れ落ちた。
(明日に続く)

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書


官能新着記事

» もっと見る

〈男と女の性犯罪実録調書〉②「お前ら全員ぶっ殺してやる」

Close

WJガールオーディション

▲ PAGE TOP