LiLiCoオススメ「肉食シネマ」 いったい、どうやって撮ったの!?『1917 命をかけた伝令』

エンタメ・2020/02/23 07:00 / 掲載号 2020年2月27日号
LiLiCoオススメ「肉食シネマ」 いったい、どうやって撮ったの!?『1917 命をかけた伝令』

(c)2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

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 お仕事お疲れ様です!

 いやー、すごい映画に出会いました! 正直、私は戦争映画が得意ではなく、もしこの職業に就いてなかったら、きっと自分からは進んで見に行かない。仕事柄、当然、試写会には足を運びますが、戦争ものはどこか構えてしまいます。そんな私が今回、すぐに引き込まれ、しかも何度も“えっ!? どういうこと?”の言葉が頭をよぎるくらい、食いついてしまったのです。

 まず、本作は全編ワンカット風に撮られていますが、今までのワンカット映画とは一線を画す出演者の多さに驚かされます。そして、映像も圧巻で、一番は飛行機が登場するシーン。迫り来る機体に、口を開けた状態で思わず避けてしまいます。遠くに飛んでいた機体が墜落し、人を助けるなど、物語は進んでいくのですが、終始、“どうやって撮影したの?”と驚きを隠せません。

 そして、もう一つは主人公が滝から飛び降りるシーン。たぶんドローン的なもので撮影してると思うのですが、水の中に落ちてから上がるまで、いったいどう計算して撮ったのか、考えても答えが出ない。また、光と影の使い方も絶妙で、息を飲む美しいシーンは絶対に劇場で堪能するべきと再認識しました。

 ここまで、興奮して喋ってしまいましたが、肝心のストーリーを話すのを忘れていました。第一次世界大戦の真っ只中の1917年に、2人の若いイギリス人兵士が重要な任務を命じられます。それは、最前線にいる1600人の味方の兵士に明日の朝の作戦を中止すること。彼らがその伝令を完了する“旅”に、私たちも同行することになるわけです。

 危険な旅の中、驚くのはその臨場感です。冒頭で話したワンカットの撮影方法にも釘付け! なのに、1人でも失敗したらアウトのところ、隅々まで見ても違和感がない完ぺきさに、“ありえないでしょ!”と、シーンごとに???マークが増えるだけでした。

 戦争映画を好むのは男性が多いと思いますが、これは女性も見るべきです。終わってから、とにかく人に話したくなる。「あのシーンさぁ、あれどうなってるんだと思う?」的な会話はきっとエンドレス。2人の兵士を演じるのは、私の大好きな『はじまりへの旅』のジョージ・マッケイと『ゲーム・オブ・スローンズ』のディーン=チャールズ・チャップマン。贅沢な配役でマーク・ストロング、コリン・ファースとベネディクト・カンバーバッチも登場。とにかくこの凄さを体感して!

画像提供元:(c)2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
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■1917 命をかけた伝令
監督/サム・メンデス 出演/ジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズ・チャップマン、ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース、マーク・ストロングほか 配給/東宝東和 2月14日(金)全国ロードショー。
■第一次世界大戦が真っ最中の1917年4月のフランス。ドイツ軍と連合国軍が西部戦線で睨み合う中、イギリス軍兵士のスコフィールド(ジョージ・マッケイ)とブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマン)に、ドイツ軍を追撃しているマッケンジー大佐(ベネディクト・カンバーバッチ)の部隊に、作戦中止を知らせる任務が下される。部隊の行く先には要塞化されたドイツ軍の陣地と大規模な砲兵隊が待ち構えていた。

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LiLiCo:映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS「大様のブランチ」「水曜プレミア」、CX「ノンストップ」などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。

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