菜乃花 2018年10月04日号

専門家が非常事態宣言! 「震源地は日向灘」南海トラフ巨大地震に備えよ(2)

掲載日時 2016年06月08日 10時00分 [社会] / 掲載号 2016年6月16日号

 前出の木村氏は、熊本地震がプレートとプレートの境界で発生した点にも着目している。
 「フィリピン海プレートと大陸側のプレート境界は、九州の臼杵−八代断層から四国を横断する中央構造線に入り、淡路、六甲、近畿と続き、途中でフィリピン海プレートと北米プレートの境界に変わって能登半島、日本海へと抜ける。私はこれを『日本列島断層』呼んでいます。熊本地震で動いたのは臼杵−八代断層の西側。つまり、プレートの境界で発生したわけです」

 '95年の阪神淡路大震災も木村氏の言う『日本列島断層』上で発生しており、日向灘での巨大地震に加え、こんな予測を立てるのだ。
 「阪神淡路大震災の後に、東北沖の北米プレートと太平洋プレートの境界で東日本大震災が起きている。今後はさらに、東日本大震災震源地から南に下りた太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界、つまり、伊豆小笠原諸島の西之島辺りを震源とした超巨大地震も発生する、と予測しています」

 話を南海トラフ地震に戻そう。もし仮に、日向灘から始まる連鎖が発生した場合、どのような事態が待ち受けているのか。
 「南海トラフの地震で断トツに規模が大きかったのは、1707年の宝永地震です。おそらく東日本大震災と同じ規模のM9.0だったと言われている。ところが、前回の南海トラフ地震(昭和南海地震)は比較的規模が小さかったことから、次はとてつもないものが来ると見られている」

 こう発言するのは、地震学者で武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏。政府が33万人という犠牲者を想定しているのもそのためだ。
 「大震災が伊方(愛媛県)、浜岡(静岡県)の原発を巻き込まないか懸念されている。とりわけ浜岡原発は岩盤が軟弱。しかも、200年周期でM8クラスの大地震が起きており、岩盤が断層や亀裂だらけで、地震に非常に弱い。しかも、東海大地震の震源域は駿河湾と言われており、ちょうど浜岡原発の真下に当たりますからね」(島村氏)

 いずれにせよ、発生すれば未曾有の被害が予想される南海トラフ巨大地震。最後に島村氏が、こんな不気味な見方を示す。
 「海保のデータにあるように、歪みがかなり蓄積していることは間違いありません。しかし、歪みがどれくらい蓄積すると地震が発生するのか、実はよく分かっていないのです」

 恐怖は募るばかりだ。

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