森咲智美 2018年11月22日号

巨人に3番長野、山口中継ぎの緊急事態発生

掲載日時 2010年03月25日 00時00分 [スポーツ] / 掲載号 2010年4月8日号

 ダントツのV候補の原巨人は、不安を抱えたままペナントレースに突入する。その恐れが具現化したとき、『3番・長野、中継ぎ・山口』のスクランブル体制にシフトチェンジしなければならない。

 先発に転向する山口鉄也(26)が200球の投げ込みをしたのは、3月19日。開幕戦を1週間前に控えたこの時期、これだけの球数を投げる練習は異例中の異例だ。前回16日の阪神戦、スタミナ不足から崩壊した自省によるものだが、斎藤投手コーチは「指示はしていない。本人が投げたかったからでしょう」と、淡々とした言い方だった。
 「山口は変化球の持ち球が少ない。それが原監督の先発転向案に反対の多かった理由です。キャンプ中、カーブを覚えようと頑張っていましたが、山口の長所は連投可能なタフネスさです。山口に代わる、確実に計算のたつ中継ぎ投手が他にいるのならまだしも、このまま山口の先発起用にこだわったら、巨人投手陣は先発、中継ぎともに、崩壊してしまう」(スポーツ紙記者)

 昨季、2ケタ勝利に到達した巨人の日本人投手はメッツに移籍した高橋尚成だけ。原監督の「主軸となる先発投手が欲しい」という気持ちと、生え抜きのエース育成の方針は間違っていない。しかし、オープン戦で先発の適正が見出せなかった以上、方向転換せざるを得ない。
 「いや、すでに山口を中継ぎに戻す方向で首脳陣の意見はまとまりつつある。あとはタイミングの問題。グライシンガーは右肘の手術で前半戦は絶望的だし、内海、ゴンザレス、西村、藤井だけでは先発陣に不安が残る」(関係者)

 オビスポは外国人選手出場枠4人の問題もあって、登板試合回数に制限が出てくる。新人の土本恭平(24)が結果を出せば、それを契機に山口を中継ぎに戻すのだという。
 また、オビスポに4人目の外国人一軍登録枠を確保させられない事情は打線にある。ゴンザレス、クルーンの2投手は当確。3人目はオープン戦好調の李承(イスンヨプ)となり、4人目に第5の助っ人として獲得したE・ゴンザレス内野手をノミネートしなければならなくなったのだ。(ラミレスはFA取得で対象外)
 「打線に一抹の不安が残るからですよ」(同)

 一抹の不安とは、小笠原道大(36)と4番・ラミレス(35)の2人。ラミレスはスロースターターではあるが、今季は例年以上に調整が遅れている。体重もベストの86キロより5キロ近くオーバーしたまま。「パワー系の助っ人は一気に衰える」定説もあり、ラミレスの調整遅れを慎重に見極める必要性が出てきたのだ。
 「小笠原のホンネは『一塁手に固定されたい』ですよ。正三塁手候補の大田泰示が時期尚早で、ラミレスも不調、李承の復活を信じきれないとなれば、E・ゴンザレスを使わざるを得ない」(同)

 ラミレスが覚醒しなければ、長野義久(25)を使う緊急事態になる。
 「生え抜きの野手は育ってきたが、クリーンアップはまだ誕生していない。ベテランの小笠原、ラミレスに衰えが見られるからこそ、余剰人員の長野が3番に入る可能性があるのです」(巨人担当記者)

 3番に長野が入ったとき、セ・リーグは本命不在の大混戦となる。

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