仲村美海 2018年10月11日号

極悪レイプ集団が考えた悪辣AV詐欺手口の全貌(1)

掲載日時 2016年02月06日 23時00分 [事件] / 掲載号 2016年2月11日号

 大村卓(23)は1年ほど前に、こっぴどい詐欺に遭った。「AV男優募集」というネットの告知を見て応募したところ、撮影当日に「台本通り演技できなければ損害賠償請求する」という契約書にサインさせられたのだ。その内容は「生挿入で女優と騎乗位のみで1時間射精禁止」というもので、大村は途中でガマンできずに射精してしまった。すると「これじゃ撮影が続けられないだろう。今日のスタッフの給料を補償してくれ」などと迫られた。
 大村は渋ったが、「上に報告することになる」と暗にバックの組織の存在をほのめかされ、やむなく30万円を支払った。

 大村は「詐欺だ!」と怒り狂い、中学時代の悪友2人に話した。
 「それは逆に面白いじゃねえか。お前が引っ掛かったぐらいだから、騙されるヤツはたくさんいるだろう。どうせなら完璧な絵を描こうぜ。10倍ぐらい取り返せばいい」

 大村自身も、この若さで3度も逮捕歴がある詐欺師だった。高校中退後、塗装工として働いていたが、起業家に転身。だが、その内容は「フランチャイズで会社の名前を貸すから加盟料150万円を払え」というものや、「ブラックのあなたをホワイトにします」などと言って融資を受けさせ、その融資額の50%を受け取るというものだった。
 すでにネット上では『詐欺師大村卓の被害者の会』というスレッドが立っており、被害者の怒りの声が渦巻いていたが、大村はツイッターでは成功した経営コンサルタントを装い、〈タワマン住〉〈レクサス、ベンツ2台所有〉〈K24、ヴィトン、ダイヤモンド大好き人間〉などと書き込み、高級車やブランド物の写真をアップしたりしていた。

 こんな生粋のワルが新たに始めたのが、AV詐欺というわけである。中学時代の友人らを誘い、カメラマン役には“本業”で雇っている従業員の宇野隆志(30)と山口大樹(21)を付け、女優役は風俗嬢のマミ(28)に引き受けてもらった。
 「よし、『AV男優募集』のサイトを立ち上げてカモを引っ掛けるぞ。台本はオレが書く。それぞれ役割分担通りに動いて、相手から金を巻き上げるんだ」

 不幸にもその被害に遭ってしまったのが、会社員の津田正志さん(24)。携帯のサイトを見て応募し、指定されたホテルに向かった。すると部屋には、すでに6人の男と1人の女がいた。
 「今日はよろしくお願いします。まず、契約書にサインしてもらえますか?」
 「分かりました」
 そこには「早期射精し、演技不足になれば、違約金を払う」という一文があった。だが、現場はカチンコを持った助監督やレフ板を持ったスタッフもいる本格的なもの。津田さんはすっかり本物のAV撮影現場であると信じてしまった。
 「じゃ、さっそく本番いくから。キス、フェラ、69から入って、正常位、バック、騎乗位と長回しで撮るからね。よーい、カチッ」

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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