中島史恵 2019年6月6日号

大阪・橋下府知事上海万博招待中止騒動の引き金

掲載日時 2010年11月04日 11時00分 [政治] / 掲載号 2010年11月11日号

 橋下徹大阪府知事が巻き込まれた「上海万博ドタキャン騒動」。この騒動の引き金が、実は橋下氏の「『過激発言』が原因だった」と評判なのだ。
 もともと、この騒動は10月18日に「上海万博事務局」が、同知事に対して招聘中止を通告したことが発端。橋下氏は10月31日に閉会する上海万博のフィナーレ・イベントである「サミットフォーラム」に招かれていたが、それが一方的にドタキャンされたのだ。

 中国側は21日に「万博事務局の手違い」として、再度招待の意思を表明。橋下氏も出席を了承したが、招聘中止の際のブチ切れ方は凄まじかったのだ。
 「橋下は、『中国人のような人間にはなりたくない』『中国との信頼関係はマイナス2万点だ!』と過剰なくらい大激怒した。だが、これにはワケがある。実は知事は、『尖閣諸島問題』から招待中止もあり得ると考えて、中国側にキャンセルの場合は10月8日までに連絡をくれるよう要請していた。これが踏みにじられたことから、中国批判発言が飛び出したのです」(在阪社会部記者)

 もっとも、この「ドタキャン騒動」には、裏があるという。語るのは、外務省関係者だ。
 「実は中国政府は『尖閣問題』の落とし前として日本側に悪役を作りたくて仕方がなかったのです。というのも、中国は10月5日に開催されたアジア欧州会議で参加国の猛反発を食らった。このため、なんとか日本の政治家をヒールに仕立てる必要に迫られていた」
 要は、国民の「反日感情」に煽られた中国政府は、そのガス抜きとして日本側のヒールを探していたのである。そこで餌食となったのが橋下知事だったのだ。

 もちろん、橋下氏が狙われたのには理由がある。
 「実は橋下は、10月13日に『大阪維新の会』主催の『学生維新の会』の結成大会に出席。決断と実行の人としてA級戦犯の東条英機元首相を持ち上げていたのです。さらに18日の『陸自中部方面隊創隊50周年式典』では、国防の重要性を強調するスピーチを行った。これを知った中国側が国民の反日運動に先駆け、『ドタキャン騒動』を展開したのです」(前出・外務省関係者)

 本音を吐きつつも、妥協の末に上海行きを決めた橋下知事。だが、府庁関係者からは、「挑発的という意味では中国といい勝負。訪中時に余計なことを言わなければいいが」との声も出ているという。

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