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小池百合子都知事が百条委員会で嵌める石原慎太郎ブタ箱行き(1)

掲載日時 2017年03月18日 11時00分 [政治] / 掲載号 2017年3月30日号

小池百合子都知事が百条委員会で嵌める石原慎太郎ブタ箱行き(1)

 東京都の築地市場から豊洲市場への移転に伴う疑惑解明の目的で、3月11日から都議会百条委員会で証人喚問が始まった。都議会で12年ぶりとなる証人喚問対象の最大の焦点は、もちろん20日の石原慎太郎元都知事。偽証罪をはじめ、何らかの罪に問われる可能性も日々高まっている。

 石原氏は一時、小池氏に責められっぱなしだったが、ここへきてのジタバタぶりはすさまじい。直近では月刊誌の文藝春秋4月号に『小池都知事への諫言』という手記を寄せ、これまで明かさなかった真相を著した。
 「手記の中で石原氏は、昨年秋に自ら都庁に電話をかけ、小池氏に一対一の面談を申し込んだにもかかわらず、拒否されたと暴露。加えて、余人を交えず公開の場での会談をぜひ持ちたいと呼びかけている。つまり、小池氏から“逃げている”と批判されているが、申し込んでいるのに逆に断られていることを懸命に強調していた。いまだ小池氏のほうが自分を百条に追いこもうとしていると、猛反発しているのです」(夕刊紙記者)

 この手記では、小池氏との“因縁”についても述べている。2014年の都知事選で出馬を検討していた小池氏から応援を依頼され、一度は承諾。しかし、後に当時の都知事選に絡み罪に問われた田母神俊雄被告を応援することになり、一転して小池氏につくことを止めた経緯を説明。その恨みが、今の小池氏の動きにつながっている可能性も示唆している。
 さらには「この屈辱を晴らすためには一命を賭す覚悟があります」と表明する石原氏だが、ここまで追い込まれながらも今後、小池氏とどう対峙していくのか。

 石原氏周辺関係者がこう語る。
 「百条では自分の知る範囲の限りを丁寧に述べたいと言っている。つまり、青島幸男都知事時代から豊洲移転は既定路線にあり、東京ガス跡地の用地の具体的交渉は、市場長、副知事らが担当し、自分は直接関係していないと貫き通す。百条は虚言で刑事罰もあるが、嘘のつきようもないという立場です」

 さらに、この喚問の結果に関係なく、石原氏は小池氏を「豊洲に移転させない不作為について責任がある」として、法的措置を取る構えだという。
 「地下水が汚染されている恐れがあると言っても、専門家の話では安全性は確保されている。それなのに、小池氏や一部の野党が騒ぐから都民が安心感を得られない。それが最大の問題と石原氏は指摘している。それこそ移転させない不作為で1日500万円、年間18億円がムダ金になっていますからね。石原氏や都議会自民党を糾弾して敵を作り続け、都民を煽るだけ煽って自分は新党づくり。公平性をまったく欠く都政運営だと言いたい」(同)

 しかし、こうした点を百条委員会で述べたとしても、無駄に終わる。ならば「小池劇場」の欺瞞を暴き、石原氏の無念を晴らすために“肉を切らして骨を断つ”手段で訴訟に踏み切るしかないというのだ。
 「そのために今、石原氏は優秀な弁護士らを次々と集め、準備を進めている。中でもポイントは、小池氏が知事になってから行われた9回目の豊洲の地下水モニタリング。過去8回で問題なしだったのが、なぜベンゼンが環境基準値の79倍という結果が出たのか。それまでの検査では地下水に溜まった水を捨て、翌日か翌々日に新たに溜まった水を検査する方法だったものを、9回目に限っては地下水を除去した直後の水を検査しており、都の職員が業者に指示したという。こうした豊洲移転を混乱させる検査方法に、小池氏の関与がなかったのかなども含めて追及する方針です」(同)

 もし訴訟で小池氏の“不作為責任”が認められれば、小池都政も小池新党も一気に吹き飛ぶのは必至。
 しかし小池氏周辺関係者が、まずモニタリングについてこう一蹴。
 「9回目の検査方法に疑惑があるというのは筋違いで、むしろ9回目が最も適切な数値が出る方法と指摘する専門家もいる。もちろん今、再度地下水検査をクロスチェックで試みているので、近いうちに疑念は払拭できるはずです。それで問題がなければ、移転は一歩前進する。石原氏がガタガタ言う話ではない」

 それを踏まえ、小池氏サイドは石原氏をどう追い込むのか。
 「そもそも豊洲は、'08年に行われた地質調査で環境基準値の4万3000倍のベンゼンや、850倍の猛毒シアンも検出された高濃度汚染用地。それにもかかわらず、わざわざそこへ都民の食の台所を持ち込んだモラルのなさ、行政トップの無責任さを徹底的に問うことになる。11日の百条ではすでに、市場部門のトップだった大矢實元市場長が“石原氏が移転を決断した”と発言し、これで石原氏が言う“既定路線”は完全に覆された。都側の東京ガスに対する脅しまがいの交渉内容が記されたメモの存在も明らかになり、これも追及する。もう逃げ場はありませんよ」(同)

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