紗綾 2019年8月1日号

オウム裁判で死刑囚公開尋問

掲載日時 2013年07月19日 16時00分 [事件] / 掲載号 2013年8月1日号

 特別指名手配犯だったオウム真理教の元幹部、平田信被告(48)の出頭から1年7カ月が過ぎた。平田被告はすでに目黒公証役場事務長拉致事件などで起訴されているのだが、まだ公判は開かれないどころか、その裁判に出廷予定の“証人”に関するゴタゴタが続いていた。

 平田被告の裁判員裁判では、元教団幹部の井上嘉浩(43)ら3人への死刑囚への証人尋問が予定されている。これについて東京地検は、死刑囚の信条への影響や警備上の問題などから、通常のような公開の法廷ではなく、3死刑囚が収容されている東京拘置所での尋問を行うよう求めていたからだ。
 「しかし、東京地裁はこの拘置所での尋問については“必要性は認められない”と突っぱねた。地検は異議を申し立てたものの、これも却下され、特別抗告していたんです。さらに7月2日付で最高裁はこれも棄却する決定を出し、法廷での公開尋問が決定的となったのです」(司法記者)

 これまで、死刑が確定した死刑囚が公開の法廷に証人出廷したのは過去に一例のみ。
 「そんな過去の一例は'08年、水戸で確定死刑囚の告白により明るみに出た保険金殺人事件の公判です。別件ですでに死刑が確定していた元暴力団組長・後藤良次死刑囚が、共犯者の公判に証人として出廷したのです」(同)

 一方、今回、地検が望んでいたような拘置所での非公開尋問としては、'99年に連続企業爆破事件の公判で大道寺将司死刑囚の尋問が東京拘置所で開かれている。また'11年には、横浜バラバラ殺人で死刑となった池田容之死刑囚が、覚せい剤密輸裁判員裁判の法廷に出廷していたことがある。
 こちらは公開の法廷であったが、まだ死刑が確定する前だった。

 今後は裁判員制度も後押しし、確定死刑囚の尋問も公開の法廷で行われる事がスタンダードになるのかもしれない。

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