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寝苦しい夜に「さようなら」 夏本番を乗り切る入浴法と食事法(2)

掲載日時 2011年08月20日 12時00分 [健康] / 掲載号 2011年8月18日号

 では“睡眠導入効果”大有りという「入浴の勧め」から聞いてみよう。
 「入浴というのは、体全体に水圧がかかるので、内臓の血流を活発にする効果があります。夏はシャワーで済ませがちですが、できれば浴槽につかってほしい。血流がよくなる事で胃腸の活動を良くし、よい眠りを誘います」(村上さん)

 そして(1)入浴は帰宅したら早めに入る(2)お湯は体温に近い37〜38度ぐらい(3)半身浴で10分ほどつかる(じんわり汗をかく程度)と説く。
 「あまり短いと水圧の効果は得られない。10分程度入ると副交感神経に作用し、食欲増進と快眠につながります。また、汗をかきにくい体質の人も、毎日入浴する事で汗をかきやすい体質に戻すことができる。また、新陳代謝を良くし、体内の熱を放出するので熱中症を防ぐことにも繋がります」(村上さん)

 ただし、別な医療関係者は「体調不良の時の無理な入浴は控えた方がいい。入浴中の事故が案外多い」と指摘している。そして、汗の放出で失ったミネラル補給のためにも、入浴後は水分摂取をくれぐれも忘れずに、とアドバイスする。
 いずれにしても暑さが続くと“夏バテ”という一語に尽きる。大量の汗をかくのも、夏バテ要因の一つだからだ。

 薬膳料理研究家の安藤泰子さん(52)は「大量に汗をかくと、体に必要な水分やミネラルだけでなく、活力源の“気”まで流れ出てしまいます。猛暑の季節ほど、しっかりとした食事を摂ってほしい」という。
 食事は、体内の熱と水分を調節する食材を上手く組み合わせるのが大切といわれる。中国の伝統医学である中医学では、体に働く作用によって食材を分類し、次のような“利点”を考えて食材を食べると、夏バテ防止やスタミナが付く、と安藤さんは言う。
○「体の熱を冷ます効果」 小麦やワカメ、カニ、モヤシ、緑豆、ゴボウ、バナナ。
○「体に水分を生む効果」 梅、オクラ、アスパラガス、牛乳、桃など。
 インドや香港でもよく食べるというウリ類の他、トマトや豆腐、ナシは両方の働きを持ち、利尿作用もあるため、体内の水分調整に適している。
○「体を温める効果」
 ショウガやニンニク、玉ねぎ、酢、コショウなどで、体を冷やし過ぎないようバランスを取るための食材として利用すると良い。
 以上の食材に豚肉、カニ、ヤマイモ、ウナギなどを足すと“気”を補い、スタミナもバッチリつく。調理をする際は、良質のミネラル入りの天然塩がお奨めだそうだ。
 「暑さなどで元気がなくなると胃腸の働きも弱まるので、消化のいいものを食べること。自分の体調としっかりと向き合って、今どんな食材が必要か考えてみてほしい」(安藤さん)

 最後に、睡眠を妨げる一例も付け加えよう。
 夏は何と言ってもビールが美味しい。しかし、アルコールの摂り過ぎは、寝つきは良くても睡眠の質を低下させる(朝起きてスッキリしない、熟睡できていない)ので要注意。また、唐辛子などに含まれるカプサイシンには覚醒作用がある。遅い夕食になったときやおつまみでの香辛料の摂りの過ぎも注意が必要だ。
 「いずれにしても寝不足は血糖値や血圧に悪影響を及ぼす。不眠が週3日、1カ月続くようなら医療的な治療をした方がよいでしょう」
 と前出の浦上医師は言う。

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