和地つかさ 2018年9月27日号

阪神・金本監督が決断する「鳥谷スタメン落ち」ショック療法

掲載日時 2016年07月20日 14時00分 [スポーツ] / 掲載号 2016年7月28日号

 金本知憲監督(48)の眉間の皺が深くなるばかり…。
 ペナントレース83試合目の7月8日、『自力優勝』の可能性が消えた。あまりに早い“終戦宣言”である。
 「投手と野手の中核が指揮官の期待に応えられていない。“終戦”は当然の結果でしょう」(在阪記者)

 8日の広島戦、先発マウンドを託されたのはエース藤浪晋太郎(22)だった。8回8失点は自己ワースト。3回までに大量5点を失い、完全にゲームの主導権を広島に奪われていた。
 「7回裏、二死でラストバッターの藤浪がそのまま打席に立ちました。代打が送られなかったので、8回も投げることが分かったんですが、不甲斐ないピッチングの責任を取らせる制裁ですよね」(同)

 「自分で責任を取れ!」と言わんばかりだった。その8回のマウンドでさらに3点を献上。金本監督は動かず、怒りの目線を向けるだけ。虎ベンチは重苦しい空気に包まれていた。
 「藤浪は四球多発で自滅しました。まだ球宴前なんだし、切り換えて次に備えさせてもよかったはず。藤浪に厳しく当たったのは“教育”です。ですが、他のナインにも『藤浪にこんなに厳しくしたんだから、誰であっても容赦しない』というメッセージが込められていたようです」(球界関係者)

 そのメッセージをもっとも強く感じ取ったのは、不振が続く“悩める主将”の鳥谷敬(35)かもしれない。金本監督は近く、鳥谷との直接会談を設ける。精彩を欠いたままであれば、「記録ストップ」も十分にあり得るという。
 鳥谷は『連続試合出場』と『連続フルイニング出場』の記録を更新中である。『連続試合出場』はあと7試合で1700の大台に届き、来季早々に金本監督の1766試合(歴代2位)を抜く計算だ。『連続フルイニング出場』は659試合、今季中に1492試合の記録を持つ金本監督に次ぐ歴代2位に躍り出る(数字はすべて7月9日現在)。しかし、それはすべて“不振を脱することができれば”の話。
 「金本監督は鳥谷にまず確かめたいのは、試合出場の記録にこだわりがあるのかどうか、です。『ある』と答えたとしても、温情で出場させることは絶対にしない。今のままなら、会談は記録ストップの死刑宣告になるようです」(前出・在阪記者)

 記録の重みは当事者でもある金本監督が一番よく分かっている。現役時代から弟分としてかわいがってきた鳥谷に、できれば記録を更新させてやりたいと思っているはず。また同時に、「まさか自分が記録を止める側になるとは…」という嘆きの思いもあるのではないだろうか。
 「会談は球宴期間の休み中。そして、7月22日の広島戦が最後のスタメンになるようです。同日、連続試合出場がちょうど1700となり、フルイニングは666試合。トリプルシックスで記憶に残る。1701試合目は代打での途中出場か、2打席目までの結果を見てということになる。フルイニングが667試合に伸ばせるかは22日の結果次第」(同)

 いきなり記録を止めず、会談で当人を納得させてからするのは、アニキ金本監督のせめてもの配慮だ。もっとも、鳥谷の不振は、開幕戦を6番でスタートさせられたことへのショックとする指摘もある。
 「鳥谷がFA宣言した'14〜'15年オフ、阪神は有事に備え、新遊撃手の選択に入りました。そのときと同様、大和をショートにコンバートするのではないか」(プロ野球解説者)

 大和は今年、正二塁手争いに敗れ、ベンチスタートとなる試合が多い。ゴールデングラブ賞に輝いた外野一本で使うべきとの声もあるが、阪神首脳陣は「鳥谷の次は大和」と見ている。
 「身体能力の高さはピカイチ。あの地肩の強さと脚力を見せられたら、大和以外は考えにくい」(同)

 西岡剛でもなければ、北條史也でもない。若手の植田海もいるが、『ポスト鳥谷』は大和になりそうだ。
 「金本監督は就任直後、鳥谷を名指しで叱りました。弟分への檄にウソはありませんが、秋季キャンプで打撃の直接指導に当たったのは若手だけではありません。大和にも『引っ張れ、無理に右に流さなくてもいい』と助言しています。大和の守備センスを見出したのは和田豊前監督。金本監督が大和を指導したとき、鳥谷の次に考えたと感じた関係者も少なくありませんでした。植田を一軍キャンプに呼んだのも、その一環」(同)

 打撃面だけでも復調してくれば、なんとかしてやろうというのが金本監督の考え方。5月27日の巨人戦からは打順を1番に戻したが、ダメだった。6月の月間打率は2割2分4厘で、5月よりも低かった。昨今は2番で使われているが、復調の兆しは見えて来ない。
 今年のドラフト会議で有望な内野手が指名できれば、ポスト鳥谷は変わるかもしれない。当の鳥谷は一部OBに「ショートが守れなくなったら、考えなければならない」と、意味シンな返答をしていたという。
 チームスローガンの“超変革”には、「鳥谷外し」が含まれていたようだ。

関連タグ:阪神タイガース 野球

スポーツ新着記事

» もっと見る

阪神・金本監督が決断する「鳥谷スタメン落ち」ショック療法

Close

マダムとおしゃべり館

▲ PAGE TOP