葉加瀬マイ 2018年11月29日号

美しい思い出が無惨に変わる同窓生カップルの“期待と誤算”(2)

掲載日時 2016年01月10日 23時00分 [官能] / 掲載号 2016年1月7・14日合併号

 そんなことでますます理香がウンザリしていたところ、佐野がバイクと接触する事故を起こした。原因はシャブを打って車を運転していたため。しかし、「バイクの方に過失がある」という結論が出たため、好条件で示談が成立し、警察にもシャブのことはバレなかった。佐野はそのことを喜々として理香に話した。
 「警察もアホやな。飲酒運転は厳しく取り締まるのに、シャブには気付かんのや」
 理香は、子供のころからは想像もできない佐野の実像を見た気がして、ショックを受けた。
 「この男、次は何をするか分からない。昔はこんなふうじゃなかったのに…。ここらが潮時かもしれない」

 それ以降、理香は佐野からの連絡を一切無視するようになった。佐野としては何が原因なのか分からず、しつこくメールした。
 〈マジでかかわりたくないのか? 無視するな。オレの中には永遠に理香一色〉
 〈理香に会いたい。理香、何がしたいの? 他に好きなやつおるんか? 言うてくれな分からへん。今の行動はお前らしくない〉

 それでも無視され、佐野は共通の知人である西山哲司(42)に相談した。二人で理香の職場に押し掛け、ワケを聞こうとしたが、かたくなに拒否された。
 〈拉致ったり殴ったり、何でオレがするねん。大切な理香を何で殴るんか。相談もせずに分からんわ。まさか男作ったん?〉
 〈着信拒否するな。会いたい。もう衝動抑えるのもギリギリ。オレの助手席は理香専用だから。もしかして今、男といてないか?〉

 それでも無視され、佐野はイライラしてシャブを打つ回数が増えた。気分転換でもしようと、かねてからの知人の女と援助交際したところ、その女が覚醒剤取締法違反で摘発されてしまい、佐野のところに警察が事情聴取にやってきた。
 「彼女はあなたと『キメセクした』と言っている。今は任意だが、尿を提出してもらえないか?」

 佐野はいずれ自分が逮捕されるのも「時間の問題」とおびえ、理香に〈もうヨリを戻してくれとは言わん。最後に一度だけ会ってほしい。オレは限界になるまで待っておく〉というメールを送った。だが、それでも無視され、佐野は強引にでも会おうと、勤務先から帰る理香を車で追跡した。
 そのことに気付いた理香は父親(64)に連絡。自宅マンション前で父親が待ち構え、停車した佐野の車の窓をコンコンとたたいた。
 「あ、おやっさん…」
 「おやっさんやない。もういいかげんにしてくれるか。理香が迷惑しとるんや!」

 子供時代は見たこともない厳しい顔で叱責され、佐野は青ざめた。それでも諦めきれず、〈オレの娘が理香に会いたがっているんだ。早く来てくれ〉というメールを送り、一度は了承させたが、「そんなことをすれば、もっと傷つけることになる」という父親の助言に従い、理香は拒否を貫いた。
 佐野は、理香に会うためには父親の存在が邪魔だと考えるようになった。

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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