中島史恵 2019年6月6日号

ハイストレスが引き金に! 「パニック障害」は「家族のサポート」と「気持ちの余裕」が特効薬(2)

掲載日時 2010年11月09日 11時00分 [健康] / 掲載号 2010年11月11日号

 パニック障害の治療には、薬物治療と認知行動療法と呼ばれる、それまで患者が避けていた状況に少しずつ挑戦していく精神的治療方法がある。
 治療で大切なことはパニック発作が起きてから2〜3カ月以内にきちんと治療を受けることだ。
「パニック障害を長引かせないためには、予期不安や広場恐怖がまだ強くはなっていない時期に治療を開始することが必要なのです」(茅野院長)

 薬物治療には、抗うつ薬のSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)とベンゾジアゼピン系抗不安薬を用いる。
 「SSRIは脳内神経伝達物質のセロトニンの量を調節し、セロトニンが正常に情報伝達できる働きがあります。このクスリが効果を示していることから、パニック障害の患者さんは、セロトニンの量や活性に異状を来しているのではないかと考えられています。また、ベンゾジアゼピンは、パニック発作を抑える働きがあります。クスリの効果が表れるのが早い特徴があるため、ゆっくりと効果が表れるSSRIといっしょに服用します。SSRIの効果が十分になったら、ベンゾジアゼピンの服用は中止して、SSRIのみで治療します」(茅野院長)

 一方、認知行動療法のみで治療しようという患者もいるが…。
 「それだけでは非効率的です。しかし、薬物だけでいいかというと、そうでもない。クスリを服用しながら、カウンセリングを受け、環境調整をする。薬物治療と認知行動療法をバランスよく組み合わせるのが今の治療の主流です」(茅野院長)

 パニック障害に見舞われたからといって、職場を長期間休職して、田舎暮らしできる人は少ないだろう。
 人間関係や家族の問題など心理的ストレス、そして過労や睡眠不足もパニック障害に繋がる。なによりも余裕を持った毎日を過ごすことが大切なのだ。
 発作そのものはなくなっても、発作に繋がる不安が完全に消失するには時間がかかる。焦らず、治療を続けることが必要だ。
 「この病気は周囲の理解がなければ克服できません。自分一人で乗り切ろうと考えず、できるだけ家族に打ち明けてサポートしてもらうことが大切です」(茅野院長)

 また、コーヒーなどカフェインが入ったものや、過度のアルコール、ニコチンもパニック発作を起こしやすくするので要注意だ。

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