菜乃花 2018年10月04日号

被害者告白 大阪「有名インチキ占い師」の3000万円恐喝事件(1)

掲載日時 2010年03月25日 00時00分 [事件] / 掲載号 2010年4月8日号

 多額の収入を隠し、生活保護費を騙し取ったとして、2月24日、詐欺容疑で逮捕、起訴された井上真教こと井上時弘被告(62=大阪市西成区)。
 同被告は「キタの父」の名で、テレビや雑誌にも登場したことのある有名占い師だったが、その後の調べで'08年1月だけでも、祈祷料など約320万円の収入を得ていたことが明らかになった。

 その悪質な所得隠しは今や地元でも評判となっているが、実は、本誌の取材で“余罪”が発覚した。それが除霊・祈祷にまつわる「高額の詐欺・恐喝事件」なのである。
 「霊能力のある男やと思っていたのに、人の弱みにつけ込んで、いいように金をむしり取られた。許せない話ですわ」

 こう憤るのは、大阪府枚方市で建設業を営むKさん(70)だ。Kさんは'02年頃から原因不明の激痛や騒音に悩まされ、その解決を同被告に依頼。「祈祷料」名目などでこれまでに総額3000万円もの金をむしり取られたというのである。
 もともと、Kさんが井上被告と知り合ったのは、女性週刊誌の記事がきっかけだった。
 「その頃、私は霊障(=神霊現象の一つ)に苦しんで、色んな霊能力者に見てもらいました。でも結果は今ひとつ。家に憑いた霊は祓えても、私に憑いた霊は祓えないというのです。しかし、青森の霊能力者から『お坊さん上がりの力のある人なら、霊を払ってもらえる』と言われ、そんな時に雑誌で井上のことを知ったのです」

 Kさんのもとにやってきた井上被告は、「動物霊が憑いている」と言って除霊を行い、その後は「確かに楽にはなった」という。だが効果は長続きせず、Kさんはその後も井上被告に祈祷・除霊を依頼。様々な名目で高額な「祈祷料」を払うことになったのである。
 「『家に憑いているタヌキの霊が、もといた磐梯山に帰りたがっているから、お金が必要だ』と言われたこともありました。霊に旅費が必要で、それも人間界の金というのが納得いかずに問い質すと、『神様が払うように言っている』と言うんです。お金を要求する神様なんか聞いたことがない。でも、この時にも黙って金を振り込みましたよ」

 この後、Kさんは井上被告に恒常的に祈祷を依頼することになるのだが、同被告の要求は次第にエスカレートしていったというのだ。
 Kさんは、それでも金を払い続けた理由をこう語る。
 「少しは効果もあったし、相手は宗教家。お寺か何かを作るのだろうと思い、奉納するつもりで払い続けたのです」

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