葉加瀬マイ 2018年11月29日号

LiLICoオススメ「肉食シネマ」 驚きの実話。働く人には必見の1本! 『ドリーム』

掲載日時 2017年09月26日 18時00分 [エンタメ] / 掲載号 2017年10月5日号

LiLICoオススメ「肉食シネマ」 驚きの実話。働く人には必見の1本! 『ドリーム』

 お仕事お疲れ様です!
 私の中では10月くらいまで“暑い”というイメージがあるけど、みんなにとってはもう秋になり始めていますよね。夏の疲れがなかなか抜けない、そんな日々をすごしている方も多いのではないでしょうか?
 そんな時は映画館で働く、いや、生きる原動力を映画からゲットしましょう!

 今回、紹介する作品は『ドリーム』。私はこの作品を見て、清々しい気持ちになりました。人種差別の時代で重めのテーマ(途中までは当時の在り方について信じられなかったり、悔しかったり、残念に思ったりしますが)ですが、そんな問題も主人公たちと一緒に解決しながら進むので、最後は清々しい気分になれるのです。
 オリジナルのタイトルは『Hidden Figures』。数々の有名な成功例の裏で一生懸命頑張っていた女性たちがいたのに、それがあまり伝えられていない事実があります。この作品では、NASAに女性の天才数学者がいたことと、彼女たちがその時代にブラックスキンだからと差別されたことも描かれています。タラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー、ジャネール・モネイの3人が、素晴らしい演技で私たちを魅了してくれます。

 ヘンソン演じるキャサリンが働く環境は、お手洗いに行きたくてもオフィスの近くには“白人用”しかないという現実。晴れの日も大雨の日も、遠く離れたトイレまで走っていくハメに。仕事中に長く席を離れている彼女がどこに行っているのか上司が問いただすシーンでは、ただ単にトイレに行きたいだけと訴える姿に見ているこっちまでその辛い気持ちが伝わり、悔しくて涙が出てきます。
 ケビン・コスナーが演じるその上司は、何もいい人ぶらずに、ごく自然に彼女たちの生活しやすい環境を作っていく。それがまた素敵! まさに憧れの上司だ。また、久しぶりにスパイダーマンのキルスティン・ダンストもとってもキツイ役で登場します(笑)。でもこれがまた似合う!
 音楽も豪華です。ファレル・ウィリアムスが全曲書き下ろしとプロデュース。アリシア・キーズやメアリー・J・ブライジもゲスト参加。男女問わず、本当に働くすべての方に、勇気とやる気をくれる1本です!

 人種差別のテーマが難しそうとか、主演の役者を知らないとか、女性が主役だから男性はどんな目線で見たらいいのか…そんな理由で見なかったらソンよ!

画像提供元:(C)2016 Twentieth Century Fox

■『ドリーム』
監督/セオドア・メルフィ
出演/タラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー、ジャネール・モネイ、ケビン・コスナー、キルスティン・ダンスト
配給/20世紀フォックス映画

 9月29日(金)TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー。
 アメリカとソ連が宇宙開発競争を繰り広げている1961年。ヴァージニア州ハンプトンにあるNASAラングレー研究所に、優秀な頭脳を持つ黒人女性たちが計算手として働いていた。リーダー格のドロシーは管理職への昇進を希望するも「黒人グループには管理職を置かない」と却下。技術部への転属が決まったメアリーはエンジニアを志しているが、黒人には叶わぬ夢だと諦めている。その中でも天才的な数学の才能を持つキャサリンは、ハリソン率いる宇宙特別研究本部に抜擢されるが、白人男性ばかりの職場の雰囲気はとげとげしく、有色人種用のトイレすらない。それでも3人はNASAのマーキュリー計画に貢献しようと奮闘し、やがて歴史的な偉業に関わることとなる。

LiLiCo:映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS「大様のブランチ」「水曜プレミア」、CX「ノンストップ」などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。

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