彩川ひなの 2018年7月5日号

ストーカー夫に気を持たせた小悪魔妻の凄惨な血の代償(3)

掲載日時 2018年01月01日 23時00分 [事件] / 掲載号 2018年1月4日号

 事件当日、哲平は「いつになったら家を出て行くのか」ということで沙希と口論になり、沙希が哲平の荷物を勝手にまとめ始めたのでカッとなり、「それなら出て行ってやる」とそれをひったくり、車に積むとともに沙希のスマホも奪った。
 「返してよ!」
 それを無視して発車。哲平は開店前のパチンコ店の駐車場でその中身を確認した。すると、沙希は「マッキーの嫁」と名乗り、相手の男から性器の写真を送ってもらっていた。
 〈わーん、これが私の中に入るのね。楽しみ♪〉
 しかも知り合ったのはわずか8日前と分かった。
 (いつもLINEしていたのはこいつだったのか…)

 哲平は怒りに我を忘れ、自宅に戻って沙希にスマホの画面を突き付けた。
 「お前、男がいるだろ!」
 「アンタとは結婚してるわけじゃないんだし、付き合ってるわけでもないんだから、関係ないでしょ!」
 「これは浮気だろ!」
 「そんなこと言われる筋合いはないわ!」
 謝りもせず、開き直る態度を見て、哲平はワナワナと震えた。沙希が背を見せた瞬間、柔道の絞め技を使って落としにかかった。沙希は顔面蒼白になり、「ごめんなさい…」とつぶやいたが、手を緩めなかった。

 沙希は気絶して動かなくなった。それでも怒りが収まらず、台所に包丁を取りに行き、沙希の首に向かって3回突き刺した。
 血だらけになった沙希を見て哲平は動揺し、「人を殺しました」と言って110番通報した。住所も名前も生年月日も答えて、状況を説明する哲平と通信司令官との会話は5分以上続き、その間に管轄の警察官が駆け付けて哲平を殺人未遂容疑で逮捕した。
 沙希は救急車で運ばれ、一命を取り留めた。わずか8ミリ横にある太い血管を切断していたら、失血死していたところだった。

 哲平は当初は犯行を認めていたものの、「呼吸困難になった被害者を助けるため、気道を確保しようと首に包丁を突き刺した」などという荒唐無稽な言い訳を繰り返した。
 裁判所は「強固な殺意に基づく危険な犯行。被告人は不合理な弁解に終始し、事件に真摯に向き合おうともしていない」と断罪し、懲役6年6月を言い渡した。
 元夫の未練を利用した小悪魔のような元妻も全治2カ月の重傷を負った。もう2人は二度と会うべきではないだろう。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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