葉加瀬マイ 2018年11月29日号

娘をレイプしている写真を親に送信…身代金を奪おうとした鬼畜借金男(3)

掲載日時 2017年12月04日 23時00分 [官能] / 掲載号 2017年12月7日号

 しばらくすると玄関がバタンと閉まる音がした。静寂の中、もう男が戻ってこないことを確信すると、香澄さんは自分でガムテープを剥がした。わずか1時間ほどの出来事だったが、とてつもなく長く感じた。
 財布の中身を確認するとキャッシュカード2枚がなくなっていた。自分のスマホも見当たらない。香澄さんは自分のパソコンから母親のスマホに〈私のスマホが見当たらないから電話をかけて〉というメールを送った。母親からは〈3回かけたけど出ないよ〉というメールが返ってきた。
 香澄さんは続いて〈マジでどうすればいいの? もう怖い。泣きそう〉とメールした。母親は香澄さんの身にただならぬことが起こったのだと直感し、〈帽子をかぶったマスク姿の男に侵入され、体を触られた。キャッシュカードとスマホを奪われた〉という話を聞き出した。
 母親は直ちにアパートの大家に連絡した。
 「娘の部屋に不審者が入ったらしい。様子を見に行って下さい」

 一方、富田は香澄さんの部屋を出てからコンビニのATMに直行し、まんまと4万1000円を引き出したが、これでは足りないと思い、香澄さんのスマホを使って香澄さんの母親にこんなLINEを送った。
 〈お宅の娘を預かった。娘を殺されたくなかったら、娘名義の2つの銀行口座に各100万円ずつ午前9時30分までに振り込め〉
 さらに〈今こんな感じ〉として、香澄さんを強姦中の写真を添付した。
 母親は卒倒したが、アパートの大家から「娘さんを保護しました。警察にも通報しました」という連絡が入り、香澄さんが犯人と一緒にいるわけではないことを確認できたので、金は振り込まなかった。

 こうして富田の一世一代の犯行計画は失敗に終わった。この事件から2カ月後、妻との離婚も決まった。警察はコンビニの防犯カメラに写った画像などから着々と捜査を進め、富田の犯行であることを特定。富田は強盗強姦と恐喝未遂容疑などで逮捕された。
 「1日20時間ぐらい働いても借金が減らなくて、これ以上は人から取らないといけないと思った。地道に返すより、一気に借金を返済してしまいたかった。金を奪うのが目的だったが、強姦すれば被害者に通報されないと思った」

 香澄さんは大学を自主退学して実家に戻り、設計士になる夢も諦め、引きこもりになってしまった。
 富田は「同種事案と比べても特に悪質な部類。借金返済のための金を得ようとした動機にも酌むべき点はない」と断罪され、懲役14年を言い渡された。
 こんな鬼畜には、それでも生ぬるいだろう。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

官能新着記事

» もっと見る

娘をレイプしている写真を親に送信…身代金を奪おうとした鬼畜借金男(3)

Close

WJガールオーディション

▲ PAGE TOP