葉加瀬マイ 2018年11月29日号

専門医に聞け! Q&A サイクリングと性機能

掲載日時 2017年10月09日 10時00分 [健康] / 掲載号 2017年10月12日号

 Q:メタボ気味で、会社の同僚にロードバイクを勧められています。彼は休日に20キロほど走っているようです。私も走ろうと思いますが、長時間自転車に乗っていると、男性はEDなどの性機能障害のリスクが上がると聞いたことがあります。最新の知見があれば教えてください。
(38歳・食品卸会社勤務)

 A:ロードバイクなど自転車に長時間乗ると、サドルで会陰部が圧迫され続けることになります。以前から、勃起障害(ED)などの性機能障害や排尿障害のリスクが上昇するという報告があります。一方で、両者の関連を否定する報告もあり、長年にわたって議論されてきました。
 見解が分かれている問題ですが、今年5月に開かれた米国泌尿器科学会で、世界各国のスポーツクラブに所属する男女のサイクリストを対象に実施された最新研究の結果が二つ発表されました。
 研究は米カリフォルニア大学などのグループが行ったもので、英語圏のスポーツクラブに所属する男性アスリートから研究参加者を募集。参加を希望した5851人を対象に、性機能や前立腺症状を評価しました。

●男女ともに性機能に悪影響はない

 サイクリストの性機能や排尿機能をスイマーやランナーと比べた結果、次の二つのことが明らかになりました。
 一つ目は「サイクリストの性機能はランナーやスイマーよりも良好、前立腺症状も差なし」というもの。二つ目は「サイクリングは心血管に恩恵があり、泌尿器疾患や性機能障害の心配は不要」というものです。
 論争に一応、決着をつけた結果といってよいでしょう。研究者は「サイクリングは趣味として、また、スポーツ競技として人気が高まりつつあるため、泌尿器疾患や性機能障害には影響しないということを知っておくことは重要」と指摘しています。
 また、今回の研究は女性についても行い、「男女ともにサイクリングによって心血管へのベネフィットが期待できると考えられ、泌尿器や性機能に悪影響をもたらすのではないかとの心配は不要」とコメントしています。

牧典彦氏(小山病院院長)
自律神経免疫療法(刺絡)や加圧トレーニング、温熱療法、オゾン療法など保険診療の枠にとらわれずベストな治療を実践。

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