菜乃花 2018年10月04日号

歌謡(うた)のマドンナ 大石まどか デビュー25周年“演ドル”から本格演歌歌手へ 「アイドル事務所にいたおかげで、いろんな経験ができました」

掲載日時 2016年05月24日 16時00分 [芸能] / 掲載号 2016年6月2日号

歌謡(うた)のマドンナ 大石まどか デビュー25周年“演ドル”から本格演歌歌手へ 「アイドル事務所にいたおかげで、いろんな経験ができました」

 −−中堅の女性演歌歌手として確固たるポジションを築いている大石まどか。'92年のデビュー当時は、演ドル(演歌アイドル)ブームの先駆けとなった1人だ。
 「私はサンミュージック所属で、アイドルのたくさんいる事務所だったこともあり、スコラやプレイボーイといった雑誌に、水着でグラビアに載ったこともあります。“演歌歌手なのに何やってるんだろう?”という思いもありましたけど、撮影でサイパンやバリにも行けましたし、まーいっか、と(笑)。同じ雑誌に裸の女の人も載っている中、私は水着ですごく爽やかな感じに撮ってもらいました」

 −−父は民謡の師範。幼い頃から父に民謡を教わりつつ、演歌を歌っていたという。
 「歌手になることを父にずっと言われ続けて成長したので、自分は歌手になるものなんだと自然に考えていました。中学生の時に出た大きなオーディション大会は、文化放送の『スターは君だ!』と、ビクターの『全国縦断カラオケ選抜』、それから都はるみさんプロデュースの新人発掘オーディション。ただ、どれもいい所までは進んだものの、入賞はできなかったんです」

 −−高校に入ってからは、大学進学を志し、歌手以外の道も考えるように。
 「スカウトの話も来ていたんですけど、歌手以外のいろんな仕事を知るうちに、そっちの方が楽しそうに思えてきたんです。婦人警官とか保母さんにもなりたかったし、仕事がバリバリできるキャリアウーマンにも憧れていました(笑)。父は歌手になること以外は全部反対でしたけど」

 −−しかし、関係者を通じて東芝EMIとサンミュージックを紹介され、オーディションを受けることになった。
 「サンミュージックの故・相澤秀禎会長(当時は社長)が、スタジオで歌う私を気に入って、その日のうちに『契約しよう!』と言ってくださったんです。後から聞いた話では、他の役員の方は、田舎くさい女の子だなと思っていたそうですけど(笑)。高校卒業後に上京し、サンミュージックの先輩アイドル同様、私も相澤会長の自宅に下宿しました。ドラマ『高校教師』で主演していた桜井幸子さんが隣の部屋でしたね」

 −−東芝EMIから演歌歌手としてデビュー。多数の新人賞を受賞する一方で、前述のグラビアをはじめ、アイドル的な分野でも活躍した。レギュラー出演していたのが、フジテレビの『天使のU・B・U・G(ウブゲ)』という深夜番組だ。
 「今田耕司さんと東野幸治さんが司会のバラエティーで、売り出し中のアイドルが30人くらいワイワイと出ていました。演歌歌手は私だけで、毎回、着物を着て出ていたので、ちょっと浮いていたかも(笑)。他に『ものまね王座決定戦』にも出たりと、いろんな経験をさせてもらいましたね」

 −−楽しそうに当時を思い出しながら話す彼女。決して「やらされていた」のではなく、楽しみながら取り組んでいたことが伝わってくる。しかし、肝心のヒット曲はなかなか出なかった。
 「ずっと着物で演歌を歌っていたんですけど、デビューから5年が過ぎた頃から、ドレスにチェンジしてポップス寄りの歌謡曲を歌うようになりました。ちょうど桂銀淑さんが歌手活動をやめられた時期で、レコード会社としても、新たに歌謡曲の歌手を出したかったんだと思います。でも、売り上げは伸びなくて…。東芝にいた10年のうち、後半の5年間は一番、苦戦していた時期ですね」

 −−'02年に日本コロムビアへ移籍し、着物演歌で再スタートを切った彼女。以後はCDの売り上げも好調で、順調に活動している。
 「移籍第1弾の『深い川』、それから『忍び里』はたくさんの方にカラオケで歌っていただき、代表曲になりました。加えて最近、大変ご好評いただいて、私にとって外せない1曲になったのが『居酒屋「津軽」』。きっぷのよい女将さんを歌ったノリのいい曲で、全身を使った振り付けがあるんです。皆さんが“うわーっ”と盛り上がって喜んでくださるので、うれしいですね(笑)」

 −−CDジャケットの凛とした着物のイメージとは異なり、サバサバとした飾らない口調と、気さくな性格がファンを引き付けるようだ。そんな彼女、最近少し変わった趣味をブログで続けている。なんと「国道看板の写真」のコレクションだ。
 「3年ほど前に、ブログに書くネタで何かないかと考えて、スタッフから出てきたアイデアが『国道の標識看板と一緒に写真を撮る』というものでした。正直『それって楽しいのかな?』と思って始めたんですけど、ブログに書いたらファンの皆さんからすごく反応があったんです。仕事先で見つけると撮って、現在までに集めたのは70ちょっと。日本には全部で507号まで国道があるそうで、すべて制覇するのは大変。あくまでも看板がメーンなので、私がすごく小さく写ってたり、ノーメイクのまま撮ってることも(笑)」

 −−今年でデビュー25周年を迎え、ますます意気盛んだ。
 「サンミュージックにいたおかげでいろんな経験をさせてもらってきましたし、充実した25年でした。私は本当に人に恵まれて歌ってこられたと思うんですよね。7月10日には東京・王子で記念コンサートも予定しています。これまで私を応援してくださった皆さんに感謝の気持ちを込めて、25年の集大成をお見せできればと思います」

おおいし・まどか=1972年9月8日、北海道函館市生まれ。'92年、東芝EMIより「大石円」として『恋のしのび雨』でデビュー。'02年に日本コロムビアに移籍し、芸名を「大石まどか」に改める。特技は社交ダンス(スタンダード2級、ラテン1級)。『命、燃えて』日本コロムビアより発売中。

関連タグ:歌謡(うた)のマドンナ

芸能新着記事

» もっと見る

歌謡(うた)のマドンナ 大石まどか デビュー25周年“演ドル”から本格演歌歌手へ 「アイドル事務所にいたおかげで、いろんな経験ができました」

Close

マダムとおしゃべり館

▲ PAGE TOP