和地つかさ 2018年9月27日号

話題の1冊 著者インタビュー 大森望 『50代からのアイドル入門』 本の雑誌社 1,500円(本体価格)

掲載日時 2016年04月03日 20時00分 [エンタメ] / 掲載号 2016年4月7日号

 −−中高年が趣味で始める“アイドル”の醍醐味とはなんでしょう?

 大森 アイドルというと昔は遠い存在でしたが、今は気軽に(なんなら無料で)ライブが観られて、さらには握手をしたり、一緒に写真を撮ったり、できてしまう、その距離の近さが醍醐味と言えるでしょうか。中高生の頃にかなわなかった夢が、今なら簡単にかなえられるというか。ネットでSNSなどをチェックし、在宅でアイドルを追いかけるのも楽しいのですが、現場に通い始めると新しい世界が開けます。マイナーな地下アイドル(ライブアイドル)にどっぷりハマって、その活動を支えるトップオタ(TO)への道を驀進するのも、また楽しいでしょう。

 −−AKB48からご当地まで数多あるアイドルの中から、どのようにお気に入りを探していけばいいのでしょうか?

 大森 テレビや雑誌でアイドルを見かけて、ちょっとでも気になったらネットで検索して、MV(ミュージックビデオ)やライブ動画をチェックしてみましょう。いいなと思ったら、とりあえず現場に出かけてみるといいかもしれません。あるいは、高校野球で地元の学校を応援するように、まずは地元の(あるいは生まれ故郷の)アイドルを“推して”みるのもいいですね。僕は高知県出身なので、地元出身の『はちきんガールズ』を応援しています。また、もっとカジュアルにアイドル全体を応援する“DD”(誰でも大好き)というスタイルもあります(笑)。いろいろなアイドルを観ているうちに、人生を変えるような運命的な出会いがあるかもしれませんよ。

 −−握手会やライブなどにオジサンが参加するのは、ちょっと恥ずかしいような気がしますが、実際に現場で浮いてしまうことはないですか?

 大森 大抵のアイドル現場には、オジサンがたくさんいるので大丈夫です。僕は現在55歳ですが、現場で「浮いてるなぁ」と思ったことは一度もありません。もし心配なら、ライブハウスじゃなくてホールのコンサート(もしあればファミリー席)を選ぶといいでしょう。または、ショッピングモールやCDショップで開かれる新曲のリリースイベント(無料ミニライブ)をのぞいて、大丈夫そうなのを確認してから握手券付きのCDを買ってみるとか。実際、ライブに一人で行く人も多いし、じっと動かずに観ていても平気です。アイドルによってはファンの間でいろんな約束事があったりしますが、知らなくて困ることはありません。案ずるより産むがやすしです。
(聞き手/程原ケン)

大森望(おおもり のぞみ)
書評家、SF翻訳家。1961年、高知県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経てフリー。主な著書に『狂乱西葛西日記20世紀remix』(本の雑誌社)など。

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