遠野舞子 2019年3月7日号

〈男と女の性犯罪実録調書〉① パパ活アプリで夢見た結果…投資詐欺師に堕とされた地獄

掲載日時 2019年02月12日 00時00分 [官能] / 掲載号 2019年2月21日号

 大原和彦(24)は高校中退後、ガソリンスタンドで店員として働いていたが、信頼して給料を預けていた店長に使い込まれるという体験をして退職した。

 次に働いた風俗業界では、のちに妻となる女性と知り合ったが、労働時間が長すぎて家庭不和になり、結局、離婚してしまった。

 その後、大原は期間工として働いたが、上司との折り合いが悪く退職。次に働いた会社は給料の支払いが遅れがちで、イヤになって辞めてしまった。

「まともに働いたって、いいことなんか一つもない。こんな人生が30代、40代と続いていくんだろうか。冗談じゃねぇぜ…」

 そんなときに知ったのがパパ活アプリだった。援助交際ではない。若い女性たちが食事やデートの対価に金銭を受け取るというプラトニックな関係だ。そこには〈夢を追いかける女性とそれを応援する男性をつなげるマッチングアプリ〉というキャッチフレーズが書かれていた。その体験者の話として、〈今まで食事1だったけど2に上げてみたら、意外といけるもんだと思いました〉〈新規のパパさんに食事だけで5もらっちゃいました。でも、あんまりもらいすぎると不安〉などと書かれていた。

「バカじゃねぇのか? オッサン世代というのは、そんなにしてまで若い女に会いたいのか。それもネットで知り合った見ず知らずの女に金を出すなんて…。それならキャバクラにでも行けばいいじゃないか。女だって誰でもいいんだろう。こんな関係はあり得へん」

 大原は「こいつらを騙して金にするなんて、何の良心の呵責もない」と考え、パパ活アプリに登録。車の販売会社をはじめ、アパレルメーカーや飲食業を手掛ける青年実業家を名乗り、年収は3000万〜5000万円に設定した。
〈デートするだけで月50万〜60万円のお手当を出します。高級な食事や買い物に付き合ってください〉

 これに食いついた女性2人に対し、「今日はオレの誕生日だから、形だけでもプレゼントが欲しい。金は後から渡す」と言って、ブランド品の腕時計や財布などを購入させた。

「プレゼントを持ち運ぶのは危ないから、コインロッカーに入れておこう」

 こう言って、あらかじめ用意していた別のロッカーのカギを渡し、「金を下ろしてくる。それから食事に行こう」と言って、その場から立ち去り、騙されたと気付いた女性がいなくなると、ロッカーに戻って預けた荷物を取り出すという犯行を繰り返していた。

 また、別の女性は援助交際の約束で会うことになり、大原とホテルでセックスした上、「東京オリンピック関連の新しい事業に踏み出すことになった。投資してくれたら100倍にして返す」と持ち掛けられ、計146万円を騙し取られていた。

 大原がこれら3人の女性に対する詐欺容疑で逮捕されたのは、1年前のことだった。ブランド品を買わされた女性たちは被害弁済することで示談が成立したが、投資詐欺の被害に遭った女性だけは許さなかった。

 大原は懲役2年6月、執行猶予5年の有罪判決を言い渡され、投資詐欺の被害者への弁済は母親が肩代わりして月1万円ずつ支払っていくことになった。

 釈放された大原は、しばらく実家でおとなしくしていたが、「仕事が見つかったので、その会社の寮に入る」と言って出て行った。だが、実際は新たに交際することになった女の家に転がり込んだだけで、生活費を稼ぐためには詐欺行為を復活させるしかなかった。
(明日に続く)

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