菜乃花 2018年10月04日号

話題の1冊 著者インタビュー やくみつる 『雑学の威力』 小学館新書 760円(本体価格)

掲載日時 2016年05月13日 14時00分 [エンタメ] / 掲載号 2016年5月12・19日合併号

 −−雑学ネタを仕入れるには、ネットよりも紙媒体の方が有効だそうですが、なぜでしょうか?

 やく 例えば新聞を開いて何かネタがないか探してみるとしましょう。さまざまな記事が記載されていますが、記事の内容によって大小扱いが違いますよね。新聞は視覚的に物事の重要度が分かるようになっています。ところが、これがネットの記事だとみな同列に目に入ってきます。実はここで重要なのは、誰もが知っているような大ニュースよりも、ベタ記事にあるような、小さな出来事の方がネタとしてはおいしいのです。誰もが知っていることを披露しても意味ないですからね。さらに、ここに新しいキーワードが出てきたらしめたものです。一例を挙げると、昨年、福井県で哺乳類進化前の「トリティロドン類」の化石が見つかりました。ニュースとしてはローカルネタなんですが、このワードを披露すれば「なにそれ?」と皆が食いつくというわけです。

 −−ネタ集めの素材としては「図鑑」が最適だそうですね。

 やく 図鑑はネタの宝庫と言っていいでしょう。植物から昆虫、地理などあらゆる分野に細分化されていて、見ていて飽きることがありません。また手元に図版があることで、それぞれの比較やページの行き来などが簡単にできるという効果があります。これがネット上になると、ページを戻ったり進んだりと快適じゃないんですね。わざわざ図鑑と思うでしょうが、学習机の上に並べるよりも、ぜひ、居間のすぐ手に取れる場所に置いてみてください。お子さんと一緒に見るのはさらにいいですね。親子のコミュニケーションなどといって、子供と一緒にゲームなんかするよりもはるかに有益ですよ(笑)。

 −−女性にモテるためには、どのように雑学を披露したらいいのでしょうか?

 やく 先日、担当編集者と渋谷のキャバクラに行ったのですが、ここで大ウケしたのが「出身地当てクイズ」です。キャバ嬢に出身地にまつわるヒントを出してもらって当てるわけですが、「近くに何が見える?」などと質問をするだけでコミュニケーションが取れますし、何より地元ネタは誰もが興味を持ってくれるのでかなり使えると言っていいでしょう。ただし、ここで注意しなければいけないのは、自分の雑学ネタをひけらかし過ぎないことです。やり過ぎは「俺ってスゴイだろ」と自慢に取られマイナスです。1時間のうちに1〜2個程度がいいでしょうね。これだけでかなり印象がよくなりますよ(笑)。
(聞き手/程原ケン)

やくみつる
本名・畠山秀樹。昭和34年3月12日、東京都世田谷区桜新町生まれ。早稲田大学漫画研究会同人。政治、社会、芸能、スポーツなど、世の中のあらゆる事象をネタに1コマ、4コマ漫画を執筆。コメンテーターとしても活躍中。

関連タグ:著者インタビュー

エンタメ新着記事

» もっと見る

話題の1冊 著者インタビュー やくみつる 『雑学の威力』 小学館新書 760円(本体価格)

Close

マダムとおしゃべり館

▲ PAGE TOP