菜乃花 2018年10月04日号

架空店舗のサイトを作って“巻き求人” S級風俗嬢を生み出す鬼畜カラクリ(2)

掲載日時 2018年08月05日 23時00分 [事件] / 掲載号 2018年8月9日号

 摘発直前、白石らが考え出したのは『彼女代行センター』という架空サイトだった。〈デートするだけで日給3万円以上稼げる仕事〉〈キャバクラやガールズバーより確実に稼げます〉などと甘言を絡め、応募してくる女を待っていた。
 サイトにはギャラの詳細な値段設定も載せていた。
 〈ハグ→1000円〉
 〈ドライブ→2000円〉
 〈カラオケ→2000円〉
 他にもデート中のオプションとして、〈お弁当を作っていったら3000円〉〈浴衣デートなら3000円〉〈水着デートなら3000円〉とし、特にクリスマスと正月にデートに応じた場合、それだけで5000円の特別手当が出るということにしていた。

 そのサイトを見て、A子さん、B子さん、C子さんという20代の3人の女性が応募してきた。A子さんは「彼女代行センターは稼げない。性的なサービスがある店の方が稼げる」という説明を聞いた時点で断った。B子さんは風俗店の講習まで受けたが、店長相手にキスをしたり、フェラをさせられたりして、「やっぱりムリ」と断った。C子さんだけが1日体験として入店することになったが、海千山千の常連客に弄ばれただけだった。
 その客は双の乳房をギュッギュッと揉みしだきながら、相好を崩した。「舌を出せ」と命じられ、ためらっていると「金を払っただろうが!」と怒られた。舌先を唇から突き出すと、すかさず自分の口中に吸い込んで、チュウチュウと音を立てて吸い尽くした。

 客の要求は次々とエスカレートしていき、C子さんはクンニリングスを要求され、その舌先が淫裂を割って侵入し、孔内を這いずり回った。
 「ああ、いやっ…」
 肉襞の1本1本をなぞるようにしてうごめき、秘肉を舐め尽くす。さらにフェラチオも求められた。
 「おお、出る、出るぞ!」
 客の腰が痙攣した。その瞬間、咥えていたペニスが弾け、口腔に生温かいとろみを帯びた液体がほとばしり、反射的にペニスを吐き出した。すると、二度目、三度目の射精が起こり、噴出した精液がシャワーのようにC子さんの顔面に降りかかった。

 「もう私、やめます!」
 店長は「最初から慣れている女の子はいないから」と説得したが、C子さんの決意は固かった。

 「ちょっとおかしいわよ、このサイト。最初から風俗店が従業員を募集するために虚偽の求人広告を出していたんじゃないの?」
 A子さんが警察に駆け込んだことから、警察は職業安定法違反事件とみて捜査に乗り出した。その結果、3年以上にわたり、グループの架空の求人サイトに騙され、風俗店で働くことになった女性は数百人に上ることが分かった。

 まずは虚偽の求人広告を出すウェブサイトの制作担当会社社長だった斎藤健太郎が逮捕された。
 続いてグループの総帥である白石哲也、A子さんらの面接を担当していた出川大輔と河合直樹も逮捕された。他にも単独でスカウト活動していた25歳の女も共犯者として捕まった。

 警察の調べによると、摘発直前の1カ月だけで942人の応募があって、そのうちの52人が実際に風俗店で働いていた。白石らは店の関係者の中でも一部しか知らない隠語を使い、どこから流れてきた女なのかを詳細に区分していた。
 ちなみに架空サイトに騙され、風俗店で働くことになった女に対しては、その供給元に一定のマージンが支払われていた。架空サイトを作っていた斎藤は、まさにそのマージンだけで食っていたような存在だった。

 架空サイトを使って風俗嬢を作り上げるシステムは、このグループに限った話ではない。直感的に少しでも「おかしい」と思ったら、すぐに撤退することだ。うまい話には裏があるのは当然のことである。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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