園都 2018年6月28日号

専門医に聞け! Q&A 冬の冷え対策に乾姜紅茶

掲載日時 2018年01月01日 10時00分 [健康] / 掲載号 2018年1月4日号

 Q:冷え性というわけではないですが、仕事柄、冬の寒い時期は体が冷えて困ります。手軽にできる対処法はないでしょうか。(48歳・青果物卸業)

 A:ご質問の方は、仕事の環境が冬の冷えをもたらす原因となっているのでしょう。そこでお勧めしたいのは、生姜です。生姜には、ジンゲロールやショウガオールなど、体を温める成分が入っています。日常的に摂取するには、紅茶に入れて飲む生姜紅茶が利用しやすいでしょう。
 生姜は漢方生薬の材料としても使われ、生薬の生姜には、生姜(しょうきょう)と乾姜(かんきょう)があります。乾姜は生姜の皮を除き、蒸してから干したもので、生姜は生姜を陰干ししたものです。2つは性質も違い、乾姜は熱・辛です。それに対し、生姜は温・辛で、消化機能を整える働きがあります。

●乾姜紅茶の作り方
 生姜の主成分はジンゲロールで、乾燥・加熱するとショウガオールとジンゲロンが発生します。これらの成分は体を温め、血流を促進します。生薬の生姜と乾姜を比べると、蒸すという工程が加わっているため、ショウガオールは乾姜に多く含まれます。つまり、冷え対策にお奨めは乾姜で、乾姜には水の滞りを正す作用もあります。
 乾姜は医療機関で処方してもらうか、あるいは、漢方薬局で購入します。私のクリニックでも販売しており、冷え性の患者さんに勧めています。
 それでは、みらいクリニック式の乾姜紅茶の作り方を紹介しましょう。用意するのは、ティーポットと茶こし、乾姜、紅茶のティーバッグです。
 乾姜の量は、お好みでかまいません。私は暑がりで生姜が苦手なので、乾姜の量が多いと舌がピリピリとなります。冷えの症状が強い人は、乾姜の量を多めにしてもいいでしょう。
 ポットに乾姜と紅茶のティーバッグを入れ、熱湯を注ぎます。蓋をしてエキスが出るのをしばし待ちます。煎じるほうが効果は高いのですが、時間と手間を考えればこれで十分です。
 ご質問の方は朝、この乾姜紅茶をつくり、魔法瓶に入れて職場に持って行き、仕事中に飲むとよいでしょう。

今井一彰氏(みらいクリニック院長)
山口大学医学部卒業。東洋医学などさまざまな医療を駆使し、薬を使わずに体を治していくという独自の観点に立って治療を行う。日本初の靴下外来も設置。

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