岸明日香 2018年12月20日号

わくわく地方競馬 スペシャルインタビュー:北野壱哉騎手(大井競馬)

掲載日時 2018年05月17日 18時00分 [エンタメ] / 掲載号 2018年5月24日号

 大井競馬から2名の新人騎手がデビューした。2人とも偉大な元騎手(現在は調教師)を父に持つ二世ジョッキーだ。今回はそのうちの1人、北野壱哉(橋本和厩舎)に今後の意気込みについて聞いた。

 人馬一体となってゴールを駆け抜ける…大きな父の背中は、ずっと憧れだった。
 父は兵庫の北野真弘調教師。高知競馬で1500勝を達成、その後、兵庫競馬に移籍し、通算2000勝を成し遂げた偉大な元ジョッキーだ。そんな父の背中を見て、小学校低学年の時には、将来、競馬騎手になる道を当然のように意識していたという。

 中学を卒業すると同時に地方競馬教養センターに入所。父・北野師はもちろん「自分の元でデビューすればいい」と声をかけたが、「デビュー前から、レベルの高い大井競馬で自分の力を試してみたい」という気持ちが揺らぐことはなかった。教養センター入所前には、父の知る馬主の紹介で、大井競馬の橋本和厩舎に所属することに決めていた。
 南関東で戦っていく! その強い志、そして父親譲りのセンスで、センター時代は吉井章(同じく大井でデビューした)と同レベルで、トップクラスの成績を保って卒業。もちろん、元騎手の父を親に持つ二世同士、吉井とはライバルではあるが、常に多くのことを相談し合い、切磋琢磨する素晴らしい仲間でもある。

 4月16日のデビュー戦には、地元開催のなかった父・真弘師も大井競馬場に駆けつけた。
 父の見守る中での初陣。ゲートの中では緊張したが、スタートしてからはレースに集中できた。中団から運び、直線で末脚を伸ばす競馬を見せたものの、結果は8着。
 「自分の未熟なところが出てしまいました。ゲートでもう少し前に付けられたと思うし、直線も馬の脚が残っていた」と悔しがるが、見守った父は「もう少し外に逃げてしまうかと思ったけど、しっかり乗ってきた」と、息子の騎手としての第一歩に安堵の表情を見せた。
 1年目の目標は「とりあえず同期に負けないことと50勝ですね」。そのために毎朝2時から8時まで調教に乗り、周りの先輩のアドバイスに耳を傾ける。競馬漬けになれる小林牧場で、勉強の日々を送っている。

 「青・白山形二本輪」の勝負服は、父親のデザインを譲り受けたもの。この勝負服は誇りであり、憧れでもあった。この勝負服を身に着けるからには「恥ずかしいことはできない」。
 少年の時から憧れだった偉大な父の背中はまだ見えてこない。「いつかは大井のリーディングと、父を超えることが目標ですね」。

 まだあどけなさの残る17歳。センスに満ちた若々しい騎乗ぶりに、今後も注目していきたい。

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