葉加瀬マイ 2018年11月29日号

続スクープ 富岡八幡宮殺傷事件 本誌に届いた犯人遺書が予告する「宮司後継者」血縁抗争(2)

掲載日時 2017年12月27日 18時00分 [事件] / 掲載号 2018年1月4日号

続スクープ 富岡八幡宮殺傷事件 本誌に届いた犯人遺書が予告する「宮司後継者」血縁抗争(2)

 一方、富岡家に近い関係者から聞こえてくるのが、茂永容疑者の息子を後継に据えることを望む声だ。
 「このような最悪の事態になってしまったが、茂永は'95年に宮司になり'01年に退任するまで、とにかく太っ腹ではあった。時に職員を数人引き連れてクラブへ行って大盤振る舞いをしたり、趣味の海釣りに氏子などを連れて行って気分転換させたりと、まあ浪費家で女癖も非常に悪かったが、人を楽しませる術は知っていた。だから一部からは慕われてもいたんです。あんな事件のあとで、しかも容疑者の息子と言われはするが、後継として名が挙がることは自然なことなんですよ」

 茂永容疑者は真里子容疑者と一緒になる以前に2度の離婚をしているが、この息子A氏(30代)は1人目の妻との間に生まれ、茂永容疑者も遺書で宮司就任を要求している人物だ。
 A氏は地元の高校を卒業後、昼間は富岡八幡宮でアルバイトをしながら國學院大学神道文化学科二部(夜間)に通い、卒業して宮司になるために必要な階位「明階」を取得したという。しかし、富岡八幡宮に出仕として採用されたものの、茂永容疑者の辞職後、6年前に長子宮司に懲戒解雇されている。
 「富岡八幡宮の社宅からも追い出されたAさんは、不当解雇だとして訴えを起こしているが、敗訴に終わっている。当時からAさんに同情する関係者は多かったのですが、長子さんは頑として譲らなかったんです。Aさんは現在、都内の稲荷神社の権禰宜を務めており、後継という形の意味では、すんなり事が運びそうな存在。ただし、やはり“茂永の息子”という見方は拭えない」(氏子関係者)

 さらに関係者の一部からは、長子宮司・茂永容疑者の母親方の縁者を宮司に据えてはどうか、という話も出ているという。
 「お母さんの実家は、京都の神社の宮司を代々務める名門中の名門で、そもそもお母さん自身、神社本庁から一目置かれる存在と言われている。そのため、これを機に現在は途切れている本庁との関係の問題も、一気に片づけてしまおうという意見もあるんです」(富岡八幡宮関係者)

 ここまで挙げただけでも6人の候補者がいるわけだが、先の富岡八幡宮に近い関係者はこう嘆く。
 「中には、丸山権宮司の前の権宮司を戻してはどうかと話す者さえいる。この前権宮司は人格者で、八幡宮内での人望も非常に厚かった。もともと権宮司に定年はなかったのですが、茂永容疑者が権宮司の定年を70歳に定め、のちに長子さんが65歳にまで引き下げてしまった。その際、すでにこの人は70歳をすぎていて、辞めざるを得なかったんです。ただ、今になってどの面を下げて戻ってくれと言えますか。何だかんだで、茂永が遺書で綴っていた怨霊だの祟るだのといった文言は、後継選びにしばらく影響を与えると思います」

 混乱を極める中、富岡八幡宮は年越しを迎える。

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