菜乃花 2018年10月04日号

LiLICoオススメ「肉食シネマ」 争い、騙し合い、駆け引き、どれもイイ! 『アウトレイジ 最終章』

掲載日時 2017年10月15日 12時00分 [エンタメ] / 掲載号 2017年10月19日号

LiLICoオススメ「肉食シネマ」 争い、騙し合い、駆け引き、どれもイイ! 『アウトレイジ 最終章』

 お仕事お疲れ様です!
 インタビュアーLiLiCoが選ぶ取材時の脱線王は、ハリウッドスターだとジョージ・クルーニー。3〜5分という短い時間で脱線されると困ります!
 では、日本だと?
 ズバリ、北野武監督です! “ビートたけし”がチョイチョイ出たがっています(笑)。ただ、インタビュアー泣かせではあるんですが、スーパー楽しい。話が脱線しても、ちゃんと映画の話に戻って、最後にまた、ひと笑いで落としてくれるんです。

 さまざまな番組でたけしさんと共演させていただいている私は、2年前に「アウトレイジシリーズのラストを製作するなら、ぜひ、出演したい!」とお願いしました。すると、「そうだな、男の中にいても、あまり違和感がない」と言われ、首を長くして待っていたのです。で、数カ月前、「アウトレイジ最終章撮影終了」の衝撃のニュース。
 ナニーッ!!
 当然、北野武監督にインタビューさせていただいたときにクレームをつけましたよ。「最終章に出演させてくれる約束、覚えてますか?」と。監督は覚えていました! 「今回は女性が登場しないから」と言われても粘る私。「SMシーンの中の1人でも…」「そしたらお笑いになっちゃうでしょ!」と思いっきり突っ込まれました。確かに…。

 でも、私の出演があってもよかったかも。なぜなら今回の“最終章”はコメディー要素が増えています。たけしさんが演じる大友もバカヤローを連発。西田敏行さん演じる西野も、怖い雰囲気を醸しながらも、どこか笑えます。
 中でも一番滑稽なのが、北野作品に初出演した花田役の電気グルーヴのピエール瀧さん。彼こそSMシーンの主人公。「北野作品のお話が来ました」と聞いたピエールさんは大いに驚き、恐縮しましたが、続けてマネージャーさんの「変態の役です」の言葉にピエールさんも納得(笑)。雰囲気でキャスティングした見事なハマり役。さすがたけしさん!

 とにかくテーマは“全員暴走”と言いながら、メーンはしっかりと一つの争いにフォーカスしてます。それに面白く絡む人間関係。ラストはちょっぴりアウトレイジロスになるような切り方。ファンならもう1本! と願ってしまいます。インタビューで、「ビギニングみたいな感じで大友の子ども時代を描いたら?」と監督に言うと、「お金に困ったら」と笑っていました。
 ダークな男たちのフェロモン、身体が熱くなるほどのど迫力…。やっぱりカッコいい作品です!

画像提供元:(C)2017『アウトレイジ 最終章』製作委員会

■『アウトレイジ 最終章』
監督・脚本・編集/北野武
出演/ビートたけし、西田敏行、大森南朋、ピエール瀧、松重豊、大杉漣、塩見三省、白竜、名高達男、光石研、原田泰造、池内博之、津田寛治、金田時男、中村育二、岸部一徳
配給/ワーナー・ブラザース映画/オフィス北野

 10月7日(土)、全国公開。
 『アウトレイジ』シリーズの最終作。関東の暴力団組織・山王会と関西の花菱会との抗争後、大友は韓国に渡り、日韓を牛耳るフィクサー張会長のもとにいた。そこに、花菱会幹部の花田が取引のためにやって来た韓国でトラブルを起こして張会長の手下を殺してしまう。これをきっかけに、張グループと花菱会は緊張状態へと突入する中、花菱会ではトップの座をめぐる幹部たちの内紛が始まっていた。そんな中、大友が日本に戻ってくるが…。

LiLiCo:映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS「大様のブランチ」「水曜プレミア」、CX「ノンストップ」などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。

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