葉月あや 2019年5月2日号

〈男と女の性犯罪実録調書〉③買春セックスの再現を強要

掲載日時 2019年03月21日 00時00分 [官能] / 掲載号 2019年3月28日号

「お前、コンドームが破れて中出ししたらしいな。どうやってセックスしたのかやってみろよ」

 川端は5人に再現を強要され、その動画を撮影された。朝まで眠ることも許されず、翌朝になると会社に「今日は休みます」という電話をかけさせられた。
「それじゃあ、行こうか」

 ところが、ここでハプニングが起きた。入谷が預かっていたキャッシュカードをどこかに紛失してしまったのだ。そこで、やむなく川端の自宅まで通帳と印鑑を取りに行くことになった。

 入谷らは免許証の住所をカーナビに打ち込み、川端を乗せて走り出した。玄関先まで入谷が付いて行き、通帳と印鑑を持った川端を再び車に乗せた。
「ここからは1人で行け。集団で行ったら変に思われるからな」

 川端は銀行の窓口で100万円を引き出したい旨の書類を書いたが、その際に「通帳の残高をゼロにすることはできないか?」と尋ねた。
「どういうことですか?」
「実は脅されているんです。このままだと全額取られてしまう…」

 この話を聞いた銀行側が、機転を利かせてすぐに警察に通報した。まもなく警察がやってきたので、入谷たちは慌てて逃げ出した。
「クソー、あの野郎、タレ込みやがって…」
「サツが入った件には首を突っ込まない方がいい。墓穴を掘るだけだ」

 小原の冷静な言葉に従って、一同は諦めることにした。ところが、事件は小原が起こした別件からすべてが明らかになるのだ。

 小原はクラブで遊んでいたとき、元カノに声を掛けてきた19歳の少年に言いがかりをつけた。
「人の女に何ちょっかい出しとんねん!」

 店の外に連れ出し、口の中に石を放り込んで、顔を蹴るという暴行を働き、全治2週間のケガをさせた。

 これがもとになって傷害容疑で逮捕され、取り調べの過程から一連の美人局事件が発覚。入谷や少女を含む計6人が逮捕された。

 6人は余罪を自供したが、川端の事件以外で立件できたのは1件だけだった。それほど被害者たちは自らの行為に後ろめたさを感じていたのだ。

 こうした場合、すべてを認めて事情を話せば、警察は必ず配慮してくれる。人の弱みに付け込んで脅してくる方が、悪質だという基本的な考え方があるからだ。犯罪者たちはそのことを知っているので、何とかして警察沙汰にならないようにウソをつくのである。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

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