葉加瀬マイ 2018年11月29日号

ホンダCBX、ヤマハRZ、カワサキGPZ… 世界的ブーム! 絶版バイク特集(2)

掲載日時 2017年01月29日 14時00分 [エンタメ] / 掲載号 2017年2月2日号

 最新のバイクではなく、あえて絶版車を購入するライダーたちは、どこに魅了されたのだろうか。オーナーたちに「絶版バイク」の魅力を聞いてみた。

 休日は晴れればツーリング、雨の日はメンテナンスと、バイク中心の生活を送るHさん(48歳・会社員)。愛車は『ヤマハRZ350』だ。「ナナハンキラー」といえば、思い出す読者も多いだろう。
 「実は若い時にRZ250に乗っていたんです。本当は350㏄が欲しかったんですが、当時はまだ手が届かなくて。RZ350は小さい排気量なのに750㏄バイクを抜き去ることができた。“ナナハンをカモれる”っていうことが、当時の中免ライダーたちの心をつかみました。さすがに、今は200馬力を超えるようなモンスターバイクがゴロゴロしているのでかないませんが、駐車場では多くの人に話しかけられて、むしろ人気度はこちらの方が高いかもしれません。今では2ストロークバイクは稀少だということも、購入のきっかけになりましたね」(Hさん)
 排ガス規制により、それまであったほぼすべての2ストロークエンジンのバイクはラインナップから姿を消した。しかし、中古車ではまだ、2ストロークは流通している。

 Kさん(50歳・自営業)のバイクは『スズキGSX1100Sカタナ』。ハンス・ムートが代表を務めるターゲット・デザイン社(ドイツ)が手がけたカタナは、その名の通り『刀』をイメージしたものだ。今見ても古さを感じず、スズキの名車として絶版車市場でも人気が高い。
 「やはりデザインがカタナに惚れ込んだ一番の理由ですね。このバイクは5年くらい前に購入したのですが、なかなかいい状態のものが見つからず、2年越しで探したんです。確かに価格も安くはない。20代のときにはとても手が出なかった代物ですが、今なら頑張れば何とかなります。約20年間にわたって生産されていたので、補修パーツもどうにかなるかなと思っています」(Kさん)
 750㏄カタナといえば当時の保安基準に則って、アップハンドルが取り付けられ、これが「耕運機」と揶揄され大不評だった。当然、オーナーのほとんどは輸出仕様の1100㏄と同じセパレートハンドルを取り寄せて付けていのだが、当時はこれが違法改造とみなされて、警察の集中取り締まりのターゲットにされた。この取り締まりが「カタナ狩り」と言われたのも、今となっては懐かしい。

 '96年に教習所で大型二輪免許が取得できるようになってから、中高年のライダーがこぞってビッグバイクに乗るようになった。しかし、動体視力や体力の衰えとともに、バイクの大きなパワーを制御できず、事故を起こしてしまう人も多い。だが、絶版車は程よいパワーなので無茶な運転の必要もなく、同時に所有欲を満たしてくれる。ライダーたちの乗り換え候補として、人気が出るのもうなずける。
 問題は新車と違い、維持をどうしていくかだ。前出の栗田さんがアドバイスしてくれた。
 「初めて絶版車を購入するなら、販売価格だけに注目するのではなく、納車前の整備や購入後のアフターサービスに注力しているショップを選ぶことが大切です。再塗装によって外観がきれいに仕上げられていても、どんなオーナーが、どんな環境で使ってきたか分からない中古車なので、中身は10台あれば10台とも異なるのが実情です。これまでどのような整備を行ってきたかを個人のユーザーが見極めるのは難しいですが、ショップを訪れることで整備はもちろん、サービス面に力を注いでいるかどうかを把握することができます。また、交換用部品の入手に苦労する場合もあるので、オリジナルにこだわるなら欠品部品が少ないもの、社外部品への交換が少ない車両を選択することも重要です」

 当時、憧れだったあのバイクに、この流行とともに乗ってみてはいかがだろうか?

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