登山者が危ない箱根山に続く浅間山の異変は富士山噴火への最終カウントダウン

社会・2015/06/22 10:00 / 掲載号 2015年7月2日号

 関東地方の活火山が、またも不気味な動きを見せている。6月11日、長野県と群馬県の県境にある浅間山の噴火警戒レベルが「火口周辺規制」の2に引き上げられたのだ。浅間山の警戒レベル引き上げは約5年ぶりで、すでに今年4月下旬から火山性地震が増加、火山性ガスに含まれる二酸化硫黄も6月8日に500トン、11日に1700トンと急増傾向にある。
 「浅間山に関しては地震計が20以上設置してあり、浅間山の噴火の歴史を知る、いわばホームドクターが常時監視している。そのため、何の前触れもなく噴火することはないと思います」

 こう語るのは、武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏。
 関東では、4月下旬から箱根山(神奈川県)の活動が活発化。国土地理院の調査によれば、大涌谷では3月1日と6月7日を比較すると、直径約200メートルの範囲で地面が最大27センチ隆起しているという。さらに今回の浅間山を含め、「草津白根山(群馬県)、日光白根山(栃木県)、蔵王山(宮城・山形県)、吾妻山(山形・福島県)、栗駒山(宮城・秋田・岩手県)、十勝岳(北海道)などの火山が1年以内に壊滅的な噴火を起こす」と予測する専門家さえいる。

 加えて気になるのが、富士山の活動だ。
 「東日本大震災により日本の地下にある盤岩が一挙に動いたため、これが刺激となって火山活動が活発化しています。箱根山は富士山と兄弟のような山で、距離も25キロしか離れていない。したがって、富士山も連動して異変が起きることは否定できません」(島村氏)

 山梨県では富士山の山開きを前に、突発的な噴火を想定した避難ルートマップを初めて策定しホームページに公表したが、地元記者は不安な表情を隠さない。
 「夏山シーズンには30万人前後が富士登山に訪れ、そのうち6割が山梨側の吉田口から登ります。5合目付近をトレッキングする観光客も多い。ところが、噴火が想定される火口は複数の可能性があり、予知や防災が難しいのが現状です」

 昨年9月に死者・行方不明者が63人にのぼる火山災害を引き起こした御嶽山の噴火は、突如発生したために予測が不可能だったとされるが、富士山も同様の爆発を起こす危険があると指摘する火山学者もいる。
 「富士山にもし万が一のことがあれば、最悪1万人余りの犠牲者が出る可能性もある。地震と噴火の関連性が指摘される今、東日本大震災による箱根山や浅間山の活動活発化は非常に不気味です」(サイエンスライター)

 Xデーに警戒だ。

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