葉加瀬マイ 2018年11月29日号

ホスト夫がホステス妻を殺した 意外すぎる“家庭の事情”(1)

掲載日時 2016年03月06日 23時00分 [官能] / 掲載号 2016年3月10日号

 「妻とケンカして、首を絞めました。もう呼吸はしていません…」
 事件当日未明、こんな119番通報が入り、救急隊員が駆け付けたところ、リビングで倒れている妻の仙道智華(39)を発見した。そのそばには夫の仙道徹(32)もいたが、別の男と殴り合いをしており、それを仲裁しようとしている女もいた。
 どういう相関図なのか、さっぱり分からない。

 救急隊員は智華を病院に搬送するとともに警察に通報。間もなくやってきた警察が事情聴取し、仙道が6年前に智華と離婚していたにもかかわらず、その後も智華の連れ子の長男(14)と智華との間にできた次男(6)と同居していたことを確認。仙道はホストクラブの店長をしており、殴り合っていたのは実弟で、店の従業員でもあることが判明。そして、一緒にいた女は仙道の店の常連客A子(20代)で、仙道とは男女関係にあったことも分かった。
 その後、智華の死亡が確認されたため、仙道は殺人容疑で逮捕された。しかも司法解剖の結果、智華が妊娠していたことが分かり、その父親も仙道だった。この問題で仙道と智華はトラブルになっており、事件当日を機に別居することになっていた。事件はあらゆる面から愛憎殺人の様相を呈していた。

 「違うんです。私は暴れる妻を止めようとしただけで、殺すつもりなんか…」
 「だったら、何で死ぬまで首を絞め続けたんだ。誰でもそうやって最初はごまかそうとするんだよ」
 刑事は聞く耳を持たない。マスコミも周辺取材で智華がスナックで働きながらPTAの行事などにも積極的に出ていたという話を聞き、昼間から家にいて家事などをしている仙道のことを“ヒモ”と決め付け、「離婚しても家を出て行かず、別れ話に逆上して殺した」などと報じていた。

 ところが、真相はまるで違ったのだ。それが明らかになったのは仙道に対して怒り狂って当然のはずの長男が「おそらくお義父さんとお母さんは8対2でお母さんが悪い」と証言し、智華の姉も「徹くんは本当によくやっていた。妹は、本当に殺しかねない暴力を振るう。家庭がうまくいっていたのは、徹くんが忍耐強く我慢してくれたからだ」などと訴えたからだ。
 事件を機にそれまで近所ですら知らなかった“家庭の事情”が明らかになった。

 仙道と智華は8年前に結婚。智華は再婚で、当時6歳の長男がいた。仙道は長男と養子縁組し、自分の子供のように可愛がった。翌年には次男が生まれ、4人家族になった。
 だが、智華は前夫と結婚していたころ、10年来の親友に借金トラブルから訴訟を起こされ、それが原因でうつ病になり、家事が一切できなくなっていた。そのことが原因で前夫と離婚。仙道はそれを承知で結婚し、家事のほとんどをこなし、智華に負担をかけないようにしていた。

 6年前のこと。長男が保険の効かない病気になってしまった。「このままでは医療費が家計を圧迫する。離婚して医療費をタダにしてもらおう。そうすれば母子手当がもらえる」と提案したのは智華の方だった。
 こうして2人は離婚したのだが、それは形だけで従来通りの夫婦生活を続けていた。精神的に不安定な智華に暴力を振るわれても、仙道はやり返したりせず、月に一度は2人きりで食事に出掛けるなど、子供たちにも「ラブラブだね」と冷やかされるような関係を維持していた。

 事件前、智華が妊娠3カ月であることが判明した。智華は喜んでもらえると思って仙道に報告したが、仙道は反対した。
 「2人の子供を育てるだけでも精一杯なのに、それは無理だろう。智華だってうつ病の薬が手放せないじゃないか。胎児にも悪い影響があるかもしれない」
 「薬なんて、その間だけやめればいいのよ。これが最後のチャンスかもしれないから、産みたいのよ」
 「だから、無理だって…」
 「私、言ったよね。セックスするときはゴム付けてくれって。赤ちゃんできたら産むよって。何回も何回も言ったよね。アンタも『いいよ、できたら産もう』って言ってくれたじゃない」
 「だから、それはオレが悪いと思っている…」

 2人の主張は平行線をたどり、「それなら家を出て行け!」「月30万円の養育費を払え!」という大ゲンカになった。たまりかねた仙道は弟宅に避難させてもらえるように頼んだ。
 「智華が暴れるし、このままじゃ耐えられない。次男の卒園式が終わったら、しばらく居候させてもらえないか。ここから通って子供たちの世話をしたいんだ」

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書


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