菜乃花 2018年10月04日号

殺人未遂事件の被害者から一転 詐欺罪で訴えられたデリヘル嬢(2)

掲載日時 2016年09月25日 23時00分 [事件] / 掲載号 2016年9月29日号

 その後、交際中のホストと結婚していないのに、新たに子供ができて出産。夫であるはずのホストが籍を入れようとしないため、また子供を託児所に預けて風俗の仕事に精を出し“夫”の店に通い続けていた。
 こうした状況を行政に気付かれ、育児放棄を繰り返しているとみなされ、梨菜の子供は発達の遅れを回避するために児童養護施設に預けられた。

 再び一人暮らしになった梨菜はホストクラブ通いとギャンブルにもはまり、少しでも収入を増やそうと出会い系サイトで援助交際をするようになった。そこで知り合ったのが“第2の被害者”というべき会社員の加藤拓也(46)だった。
 〈20代後半の美容師です。暇があればオナニーしちゃいます。フェラチオしてるだけで濡れてきちゃうドMです。こんな私とホ別苺で遊びませんか?〉
 こんな書き込みを見て欲情。加藤は梨菜と会う約束をしたが、梨菜は看板に偽りなしのエロ女だった。

 ねっとりしたフェラチオでペニスをベトベトにしたかと思うと、それをしごきながら立ち上がり「舌を吸って〜」と言いながらディープキスを繰り返す。
 「ああ〜、来てぇ〜」
 自ら花肉にペニスを誘い込み、濡れそぼったヴァギナに根元まで沈める。絶頂の深さを伝えるかのように激しく騎乗位で腰を振る。
 「ああんっ、いいわ〜、イク、イッちゃうー!」
 ずぶ濡れの膣内から射精寸前のペニスを引き抜く。熱いスペルマがあふれ出し、それを梨菜は最後の一滴まで口で吸い上げるのだ。
 加藤は梨菜の虜になり、その後も梨菜とLINEでやり取りを続け、「また遊ぼう」と約束していた。

 ところがその直後、梨菜が子宮に炎症を起こして、しばらく風俗の仕事ができなくなった。そこで加藤に〈財布を落として困っている〉と相談すると、あっさり金を貸してくれた。これ以後、梨菜は調子に乗り、次々と金が要る理由を考え出し、加藤から金を引っ張るようになった。
 〈美容院で使うハサミ代がないから貸してほしい〉
 〈友人が結婚するので、ご祝儀代を貸してほしい〉
 〈おばあちゃんが骨折して入院することになった。しばらく私が看病するので、お金を貸してほしい〉

 直接の逮捕容疑になったのは、〈私も卵巣摘出手術で入院することになった〉とウソをつき、こんなメールを送ったことだ。
 〈治療費に7万円足りないの。高額医療の請求してるけど、先に立て替えないといけないから、お金を貸してほしい。少しギリギリやから、多めに入れといて〉
 加藤はその話を信じるがままに、さらに8万円を振り込んだ。ところが、それっきり梨菜とは連絡が取れなくなった。加藤は激怒して警察に乗り込み、梨菜を詐欺容疑で逮捕してもらった。だが、梨菜は元木の事件のときと同じようにこんな言い訳を重ねた。
 「私が『困っている』と言ったら、相手が頼みもしないのに勝手に振り込んできたんです。お金を騙し取ったつもりはありません」

 だが、警察はLINEの内容や梨菜が入院した事実もなかったことから、詐欺罪に問えると判断。事件が報道されると、別の被害者が次々と現れ、梨菜は「このままでは実刑判決になるかもしれない」と弁護士に言われ、震え上がった。
 「ごめんなさい。お金は返します。これからは子供と一緒に暮らすためにまともな仕事をしたい。もう風俗はやめます。昼間の仕事を探します。事件当時はホストクラブに通ったり、ギャンブルをしていたのでお金がなかった。今後はそういう生活を改めて、真面目に働きます。子供を引き取って育て、今度こそいいお母さんになります」

 結局、梨菜は加藤の件でしか起訴されなかったが、示談した被害者への返済金が毎月計20万円もあるという。風俗一本で生きてきた女が昼の仕事だけで返済するのは、相当な努力と忍耐が必要だろう。
(文中の登場人物はすべて仮名です)

関連タグ:男と女の性犯罪実録調書

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