紗綾 2019年8月1日号

◎専門医に聞け! Q&A 切羽詰まった時の対応法

掲載日時 2019年04月28日 12時00分 [健康] / 掲載号 2019年5月2日号

Q:気が小さいせいか、仕事に追われテンパってくると、呼吸が浅くなります。また、少しでも心が衝撃を受けると、平常心ではいられなくなります。自律神経は乱れっぱなしではないでしょうか。心を落ち着かせ、自律神経を安定させる方法はないでしょうか。
(42歳・運送会社勤務)

A:自律神経は、意思とは無関係に血液循環や内臓の働きをコントロールしている神経です。活動時に優位に働く交感神経と、休息時に優位に働く副交感神経から成っています。活動と休息のバランスがとれていれば、自律神経は安定し、健康が保たれ、病気になりにくいと考えられています。

 ところが、仕事で切羽詰まったり、過度に緊張を強いられたりすると、交感神経が興奮しっ放しです。当然、呼吸は浅くなり、脈も速くなります。息を詰め、呼吸を止めていることもあります。

 日常的にこういう状態に陥っていては、心臓に負担がかかるし、体によいわけがありません。

●深呼吸で自律神経が安定
 では、どうすればよいかというと、深い呼吸をくり返し、呼吸を整えればよいのです。

 呼吸は自分の意思で自律神経を整えられる唯一の方法であると、以前から考えられてきました。ゆったりと深い呼吸をすると、自律神経は副交感神経が優位になり、血管が開き、末梢血管に血液が十分に送られます。

 速かった脈もゆっくりしてくるし、気持ちも落ち着いてきます。

 自律神経研究の専門家の小林弘幸・順天堂大学医学部教授は、末梢神経の血液量を数字で表示できる機械で血流を調べたところ、呼吸を止めた瞬間に末梢神経に血液が流れにくくなったことが確認できたと報告しています。

 呼吸法にはいろいろな方法がありますが、私は次の方法を勧めています。

 口を閉じ、まず、鼻から息を吐き、吐ききったら、今度は鼻から息を吸い込みます。

 吐くときにはおなかをへこませ、吸うときはおなかをふくらませましょう。

 精神的に切羽詰まったときには、意識してこの腹式呼吸を行いましょう。訓練するとやがて身についてきます。
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中原英臣氏(山野医療専門学校副校長)
東京慈恵会医科大学卒業。山梨医科大学助教授、新渡戸文化短期大学学長等を歴任。専門はウイルス学、衛生学。テレビ出演も多く、幅広い知識、深い見解を駆使した分かりやすい解説が好評。

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